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食生活の変化と高まる免疫力

野菜や魚を中心とした昔ながらの和食メニュー。土鍋でふっくらと炊いた玄米ごはんは粘りがあり、実に味わい深い。
もちろんこの2回のファスティングだけで、体型と体調をキープしているわけではない。健康的な食事とサプリメントの活用、そして週3回のジム通いによって、ウェルネスな生活を実現しているのだ。
「食事と同じくらい運動が重要。代謝のいいカラダ作りに積極的に取り組んでいます。僕の仕事は舞台や映像。人さまに見ていただいて成り立つ仕事ですから、カラダ作りは礼儀のようなものかもしれません」。
ただ、食事に関してはほとんど奥さまの沙織さんまかせ。日々の食事はもちろん、お茶やプロテイン、サプリメントなども沙織さんがいろいろと提案してくれるという。
奥さまの沙織さんの手料理。野菜と魚を中心とした健康的な献立だ。手渡している蒸し野菜はアスパラガス、カリフラワー、カボチャ、ソラマメ、ピーマンなど。塩や味噌をつけていただく。
「今の体型が維持できているのは妻のおかげ。食事以外にも、例えばウェブミーティングのアプリの設定など、仕事に関してもいろいろとサポートしてくれるんです。自分は本当に幸せ者だと思います」。
「腹が減ってきました。もう食べていいですか?(笑)」と獅童さん。蒸し野菜、干物、しらすおろし、梅干し、キムチ。そして玄米ごはんと味噌汁。贅沢な食材は何もない。だが時間をかけて味わう普通の食事こそ、本当の贅沢なのかもしれない。
昆布と鰹節で出汁を引き味噌汁を作る奥さま。その手際は実に鮮やか。
「家でも仕事の現場でも、昔から本当に早食いでした。でも今は、家での食事はできるだけゆっくりと、よく噛んで食べるようにしています。
すると不思議なことに、強い味付けが必要なくなってくる。蒸し野菜も、塩や味噌を少しつけるだけで十分おいしいと思うようになりました」。
ファスティングをきっかけに得た変化はまだまだある。後編で詳しく伺った。
中村獅童● 1972年生まれ。祖父は昭和の名女方といわれた三世中村時蔵、父はその三男の三喜雄。8歳で歌舞伎座の初舞台を踏み、二代目中村獅童を襲名する。ボーカロイド・初音ミクと共演する「超歌舞伎」など新機軸の舞台にも積極的に挑戦。映画やドラマの俳優としても活躍している。本人いわく「仕事が趣味のようなもの」。時間ができたときには、ロングボードでのサーフィンや料理なども楽しんでいるとか。
朴 玉順(CUBE)、山本雄生、山城昌俊、鈴木泰之、宮前良将(Seven Bros. Pictures)、Rip Zinger=写真 水嶋和恵(La Plage)=ディレクション masato at B.I.G.S.(marr)、勝間亮平=ヘアメイク 加瀬友重、菊地 亮=編集・文 小山内 隆、押条良太(押条事務所)、髙村将司=文 FLUX CONDITIONINGS、MALIBU PYRAMID HOUSE、LIBERTYHILL CLUB=撮影協力


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