■フォード エクスプローラー
ブロンコIIの後継モデルとして登場したのがエクスプローラー。日本では初代から3代にわたり正規輸入されていたが、2016年にフォードが日本から撤退したことで正規輸入は途絶えてしまった。
1990年に登場した初代は、あっという間にSUVカテゴリーで全米ナンバー1の販売台数を記録。以降14年連続でトップの座を守るなど、今でもアメリカの人気SUVとして君臨している。
すべてサイズはハマーのH3やシボレーのトレイルブレイザーとほぼ同じ。初代には3ドアのショートボディモデルもあった。また2代目にはピックアップトラックもあり、日本にも正規輸入されていた。
初代は商用トラックのようなサスペンションだったが、2代目から乗用車同様の足回りになり、乗り心地が向上。4WDシステムも初代のパートタイム4WDからフルタイム4WD式に変更されている。
3代目ではフレームとボディを組みあわせるラダーフレームから、乗用車同様のモノコックボディとなり、さらに乗り心地が向上している。
いかにもな見た目の初代、どこか垢抜けない可愛げのある2代目、見た目も作りも現代的な3代目。3車3様のキャラの違いも、エクスプローラーの魅力なのだ。
■リンカーン ナビゲーター
ハリウッドセレブをはじめ、プレミアムカスタマー層を受け持つフォードのブランドが「リンカーン」だ。
全長5m超のフルサイズSUV、フォード エクスペディションをリンカーンのブランドイメージに沿うよう、ゴージャスに仕立てたモデルがナビゲーターで、ライバルはキャデラック エスカレード。
5.4LのV8エンジンに6速ATが組み合わされ、フルタイム4WDを搭載。黒の本革シートや、ドアを開けると自動でステップが現れる機能など、プレミアムSUVにふさわしい装備が充実している。
武骨なイメージの強いアメリカンSUVの中で最高峰のラグジュアリーを味わいたいなら、こちらを選べば間違いないだろう。
■リンカーン MKX
ナビゲーターについで日本に投入されたリンカーンブランドのSUVがMKXだ。
2008年に登場した当初はナビゲーターのような格子状グリルを備えていたが、2011年以降は写真のように鉄仮面のようなクセの強いグリルに変わった。
同時に3.7Lの新エンジンに切り替わり、英語のみだが音声でエアコンなどを操作できる機能やタッチパネルなど、最新装備も備えていた。4WDは電子制御式を搭載。
ちなみにトランスミッションは信頼性の高い日本製の6速AT。アメ車最高峰のSUVに日本製のATが使われているなんて、シフトを「D」に入れる度に「実はさ……」と余計な口をつい開きたくなってしまう。
3/3