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家族が増えて7人乗りが魅力的に

最初の車はフォルクスワーゲンのタイプ2、「ワーゲンバス」と呼ばれているアレでした。若い頃、古いタイプ2を屋台仕様にして、当時はまだ人が少なかった夜の芝浦で、ゆるく音楽をかけながらお酒を提供する屋台をやってたんです。
サーフィンをがっつりやっていた時期は、プジョーの206SWという小さなワゴンに乗っていました。波乗り道具を載せられて、それでいて家の駐車場にも収まるサイズであるという、使い勝手のいい車でしたね。
車としての性能、質感、すべてがちょうどいい。道具として使っていて心地良さみたいなのがありました。そして、現在はスバル レガシィ アウトバックに乗っています。
テーラーという仕事柄、「フォーマルなセダンのほうが似合うのでは?」みたいなことも言われますが、スーツにセダンって「そのまんますぎ」という感じもするんですよね。それよりプジョー 5008のようなセンスのいいSUVで絶妙にハズすほうが、今っぽくて素敵かもしれません。
現在乗っているスバルは気に入ってますが、次の車として、この5008はかなりいいですね。プジョーは昔乗っていたときに好印象だったので、また乗りたい車のひとつですし、4人家族なので7人乗りの5008なら余裕をもって使えるところがいい。
デザインもしっかりとプジョーらしさがありつつ、モダンで洗練されていて好みです。
「テーラー キタムラ」代表
北村政彦
オーダースーツのみを展開するテーラー キタムラのオーナーであり、サーフィン好きの海男。最近は「幼稚園に上がった子供と遊ぶのが楽しいが、なかなか時間が取れないのが悩み」とのこと。
 

優れたマルチ“ピープル”ビークル

目下、世のすべてのカーデザイナーの悩みはグリルデザインをどうするか、じゃないだろうか。品良くまとめた程良いサイズのものからバカでかくこれ見よがしなものまで、「○○ブランドここにあり!」を主張すべくありとあらゆるデザインが出尽くした。
運転支援システムに必要なセンサーの類いだっていっぱい隠したいし、さらには将来のEV化を睨んでグリルの存在感を薄め未来志向を気取りたいという思惑だってあるだろう。
マイナーチェンジしたプジョーの3008&5008のまずもってのポイントはそこ、グリルデザインだ。面白い。グリルが消えていきそうな感じ。この先、ヘッドライトとグリル、バンパーの融合がデザイナーの腕の見せ所か。
それはさておき5008に関していえばブランド初のプラグインハイブリッド(PHEV)をラインナップした3008に比べニュースは少ない。逆にいうと顔を変えただけで「佳き3列シートSUV」のまま。牙のようなヘッドライト回りのデザインさえ気にならなければ……。
インテリアの雰囲気もシックだ。国産車やドイツ車にはない趣があるし、個人的にはシートのデザインが気に入っている。
小さいハンドルが今もってしっくりこないことを除けば、MPV=マルチ“ピープル”ビークルとしてとても優秀なグラントゥーリズモだと思う。ディーゼルを選べば燃費も悪くない。街中で扱うことだけを考えたなら、PHEVがあればもっと良かったとはいうものの。
モータージャーナリスト
西川 淳
フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。
 

谷津正行=文


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