王者の生態③
「筋肉修行で米国に留学しました」
──なんでも4年半の筋肉留学を経験しているとか⁉一度目は2006年にボディビルダーの聖地であるLAへ行ってきました。毎日のように現地のジムに通いましたが、最初はアメリカ人の大きな骨格や筋肉に圧倒されました。
僕もいい体をしているつもりでしたが、あちらでは
全然細身の部類。彼らの筋骨隆々のボディを見ながら、「負けていられない!」とモチベーションを高めていましたね。アメリカのジムはとにかく広くて風通しもいいので、トレーニングの環境としては最高でした。
──なかやまきんに君の体で細身の部類とは……。食事はどうしていたんですか?僕は現地の家庭にホームステイさせてもらっていましたが、そのママさんは僕を気遣ってよく和食を作ってくれたので、助かりました。ただ、一度だけ苦い思い出が。
減量のために、玄米を炊いてもらっていたんですが、いつまで経っても一向に体重が減らないどころか、増えてくる。そこで確認したら、ママさんはなんと
オリーブオイルをたっぷり入れて炊いていたんですよ。
聞いてみたら、「普通でしょ?」って目を丸くしてましたね。欧米じゃ水だけでお米を炊くという発想が信じられないみたいで(笑)。
──現地ではお笑いライブも開催したと聞きました。サンタモニカでライブをやったんですが、現地の方々がたくさん来てくれて、追加公演も行いました。
前人未踏の芸風と話題になったんですよ(笑)。
──世界でも通じるとはさすがです(笑)。2年後には2度目の筋肉留学をされていますよね?2度目の留学では、あのボディビル界のレジェンド、アーノルド・シュワルツェネッガーの母校であるサンタモニカ・カレッジに入学しました。
卒業するのが大変なので、無茶苦茶勉強しましたよ。授業も日常会話もすべて英語。化学や国語もがっつり勉強しました。
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