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遊びの幅が格段に広がる

今乗ってるハイエースは4台目です。最初のハイエースは32歳のとき、ボロボロの配送車だったやつを譲っていただきました。最初は「ボロくて嫌だなぁ」とも思ったのですが、使ってみると“最強”であることがわかり、すっかり気に入りました。
なにせ大人ふたりが乗ってもロングボードを中積みできてしまいますからね。当時はこのハイエースで年間100日ぐらいは海に行ってました。
走行7万kmの中古車を買った3台目のハイエースには21万㎞まで乗りましたが、結局一回も壊れなかったですね。本当に頑丈な車です。
で、今乗ってる4台目は初めて新車を買いました。昔乗ってた元配送車のやつは長距離を走ると正直疲れましたが、今のハイエースはぜんぜんイケますね。東京から大阪まで走ってもまったく疲れないんですよ。サスペンションやタイヤなど、足回りを自分なりにカスタムしてるからというのもあるでしょうが。
とにかくハイエースは「自由自在な車」です。車中泊ができるから宿がいらないし、キャンプ道具を満載しても、車内にはまだ余裕がある。そして4WDの場合は砂浜でもスタックしませんし、大きな車の割にはかなり小回りが利く。
そしてガンガン乗ることで距離が増えてしまっても故障しない。アクティブなライフスタイルを志向する人には間違いなく向いているというか、最強だと思いますね。
モデル
三宅 敬さん
若い頃から車好きで、いちばん最初に買った車は日産のスカイライン ジャパン。その後は、シボレーのインパラに乗りながら、アウトドラライフを楽しんでいたとか。
 

キャンプライフに夢を添える一台

パステル調の塗り色と復権の兆しを見せる丸目2灯ヘッドランプでクラシカルな雰囲気が演出されたハイエースAMJカスタムには、「可愛さ」が宿っている。いや、そもそもハイエースは質実剛健に造られた商用車だから、可愛い服を纏っていると言ったほうが正しいのかもしれない。
世界の道路インフラ整備が遅れている地域では、ランドクルーザーやハイラックス同様、ハイエースも強靱な車として絶大な支持を得ており、オドメーターが30万〜40万kmを刻む車両も珍しくないのだ。
そんな頼りがいのあるハイエースのユースドカーにキャンパー装備が架装されたこのモデルには、そのまま旅に出かけたくなる魔力を感じる。セカンドシートを使用しても1.8m超えのラゲッジスペースには、ちょっと贅沢なキャンプ装備やアクティビティグッズも余裕で収まってしまう。
ふたり乗車ならば3mの荷室長をフルに使うことも可能。ルーフトップテントとサイドタープは、過酷な使用が前提となるオフロード界でも知られたブランドで、パーツセレクトの秀逸さも光る。
ベースとなったロングバンは、大きく見えるもののプリウスより12cm長いだけで幅は6.5cmも狭小。つまり乗用車が走れる道なら、高さをクリアすれば躊躇することなく入っていけるのだ。
日常の忙しさやしがらみをかなぐり捨て、こんな夢のあるハイエースに乗ってキャンプに向かうなんて、考えただけでワクワクする。
4×4ジャーナリスト
竹村吉史さん
埼玉県・秩父のアウトドアパークブロンコオーナー兼4×4ジャーナリスト。オーストラリアや中国西域のデザートなどで得たノウハウをもとに、四駆の正しい使い方を啓蒙する。
 



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