新素材、高精度、デザインがスポーツ心をかき立てる
BREITLING
ブライトリング/エンデュラス プロ
1970年代、軽量なレジン素材を用いた「スプリント」は多くのアスリートに愛用された。これをモチーフに、素材は2016年に発表されたブライトライトを採用。
これはポリマー樹脂とファイバーの合成素材で、チタンの約1/3、SSの約1/6の軽さを実現し、非磁性や熱安定性、低アレルギー性に加え、耐傷性や耐腐食性にも優れる。搭載する温度補正スーパークオーツムーブメントは、従来のクオーツの10倍の精度を備え、鮮やかなカラーにも躍動感が溢れる。
パイオニアが切り拓くハイテクセラミックスの未来形
RADO
ラドー/ラドー トゥルー スクエア オートマティック
時計素材でも一般化したセラミックスだが、その技術は今も進化を続ける。この分野のパイオニアがラドーであり、1990年には初のスクエア形のセラミックス時計「セラミカ」を発表。30年を経て、当時のプレス成形から新たな射出成形技術を開発し、これを用いた初のモノブロックケースを採用した。
軽量や耐傷性、低アレルギー性といった機能ばかりか、デザインの自由度も広げたのである。スタイリッシュな着け心地は未来を予感させる。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、WG=ホワイトゴールド
柴田 充=文