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2021.04.25

カングーに新型登場! しかもメルセデス版が? ライバルまで? 欧州小型バンが今、面白い

日本でも大人気のルノー「カングー」。実は昨年本国で新型の3代目が発表されていたのをご存知か?
プジョーのリフターにシトロエンのベルランドなど、最近ヨーロッパの小型バンやMPVが面白いなぁと新型カングーを調べてみたら、簡易版? メルセデスバージョン? 永遠のライバル!?
と出てくる出てくる面白いネタが。
そんな新型カングーと、そんライバルと言える小型MPVキャディを紹介しよう。
 

■大いに悩む! 新型はラインナップ豊富
ルノー カングー

昨年11月に本国で発表された3代目カングー。
衝突被害軽減ブレーキや渋滞時も対応するアダプティブクルーズコントロールなど、“今ドキ”な14種類もの運転支援機能が備わった。
現状発表されているエンジンは1.3Lガソリンエンジンと、1.5Lディーゼルエンジン。これに7速EDC(デュアルクラッチ式2ペダルMT)または6速MTを合わせる。
2列目の3席と助手席が床にほぼ完全にダイブするように収まるので、荷物がたっぷり積める。もちろん運転席頭上の収納スペースも引き続き装備されている。
5人乗りの状態でのラゲージ容量は775L。2列目シート&助手席シートを写真のように床へダイブさせると、ラゲージ容量は3500Lまで拡大できる。
スマートフォンとの連携を強め、ディスプレイ上にスマートフォンのオーディオやナビゲーションなどを表示できるだけでなく、スマートフォンの音声認識機能を使って操作することもできる。
それもあって、スマートフォンホルダーまで標準で備えられている。
Android AutoとApple Carplayに対応するディスプレイ。USBポートがいくつもあり、スマートフォンホルダーはステアリングの左右どちら側にも備えることができる
こんな風に3代目カングーのミニバンっぷりがさらに進化したわけだが、恐らくファンの多くが気になるのはそのサイズだろう。
何しろ初代と比べてひと回り大きくなった2代目は「デカングー」と呼ばれたくらいだが、果たして3代目のサイズはというと、全長4486mm×全幅1919mm×全高1838mm。
日本での現行型である2代目が全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mmだから「またデッカくなっちゃった!」とお嘆きの諸兄もいるかもしれない。
そこで見つけたのが、同時に発表されたカングーエクスプレスだ。
3代目カングーの簡易版といえるカングーエクスプレス。荷物を積む仕事をする人が、仕事以外でも子どもの送り迎えや、休日に家族と出掛けることに使うことを想定しているようだ
そのサイズは全長4394mm×全幅1775mm×全高1804〜1890mmと、2代目より全長は長いが全幅が狭く、日本の5ナンバー車に近いサイズなのだ。
しかもバックドアは観音開き(3代目カングーは跳ね上げ式)と初代ファンの心をくすぐる仕様。
簡易版という理由は、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどが省かれているほか、例えば助手席と2列目シートが床にダイブせず、2列目の折り畳み機能のみになる。
また1.6Lガソリン+5速MTまたは1.5Lディーゼル+6速MTと、現状はMTしか用意されていない。一方でスマートフォン連携のディスプレイ機能はカングーとほぼ同じだ。
カングーエクスプレスのラゲージ容量は通常で800L、最大3000Lと十分使える広さ。ラゲージに水洗い可能なラバーマットを備えることも可能だという。
もうひとつ、商用バンのカングーバンも気になるモデル。助手席と後席の間のピラー(柱)が取り外せるので、横から大荷物を載せたり、取り出せる。こちらもテールゲートは観音開きだ。
日本ではダイハツタントが採用している助手席後ろのピラー(柱)のない構造。開口部は1446mmあるので、大きな荷物を積みやすい。
さらに調べると、カングーは、メルセデス・ベンツからシタンという名前でも発売されていて、3代目カングーにもメルセデス・ベンツver.が登場しそうだという……。
写真は現行型カングーのメルセデス・ベンツver.のシタン。スリーポインテッド・スターが備わり、オールブラックになると、カングーとは明らかに違う乗りモノ感が出る。
悩みの尽きない3代目カングー選び。
ヨーロッパでは今年6月から販売が予定されているので、おそらくそのあと日本にもやってくるに違いない。まずはどのモデルが日本に正規輸入されるのか、要注目だ。


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