「看板娘という名の愉悦」とは……赤羽、新橋、立石など、首都圏には“酒飲みの聖地”と称される街がいくつかある。横浜・野毛もそのひとつだ。
JR桜木町駅からもアクセスできるが、京急日ノ出町駅で降りて大岡川を眺めながら向かうルートが心地よい。
大岡川沿いの桜はすでに散っていたが、水と緑のハーモニーには何とも言えぬ雅を感じる。
徒歩数分で目指す都橋商店街に着いた。商店街とはいえ、2階建てのビルに約60の飲食店が入居する野毛のシンボルだ。
今回訪れたのは「VaLe 横浜野毛」。ワイン商社が直営するスペインワイン専門のバルだ。
店内では看板娘が着物姿で働いていた。
カウンター上の棚にはワイン商社直営だからこそ仕入れられるレアなボトルが並ぶ。
お勧めのワインを尋ねると「重いものとフルーティーなものではどちらがお好きですか」。重いものをと答えると「では、『ヌエストロ8』はいかがでしょう」。田崎真也氏も絶賛した赤ワインだという。
期待が膨らむ。いただきましょう。
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