20時間後。キャンプ場で注いだビールは美味いのか?
金曜日の夕方、ビールを入れた「ユーケグ」を小脇に抱えて東京エールワークスを後にし、帰宅。念のため、そのまま冷蔵庫に入れ、翌朝、キャンプに出かける直前まで冷やした。
最高の一杯のために車を走らせ、キャンプ場でアウトドアリビングを作り上げたらついに、そのときはやってくる。
高鳴る鼓動を抑えて、ツマミを目盛の半分まで開き、圧力計を見てガス圧をチェック。ロックを外し、ハンドルを手前に引くと……。
ビールが勢いよく注ぎ出され、柑橘系のフルーティな香りがすぐに鼻孔に到着。口に運ぶ前に美味しさが伝わってくる。
肝心のお味はというと、炭酸が抜けている感じもなく、前日にタップルームで飲んだときと遜色ない芳醇さだ。
むしろ、この正統派アメリカンエールを美味しい状態で仲間とシェアできたうれしさからか、なんだか更に味わい深く感じることができた。
「おいおい! 高いビールなんだからそんなに水みたいにガブガブ飲むなよ!」なんて言って笑いあえるのも、ビアグロウラーでクラフトビールを楽しむ醍醐味。
このご時世もあり、年齢を重ねて環境が変わったこともあり、盃を交わす機会が減っている。だからこそ、誰かと飲むビールは特別なものにしたい。そんな大人に、ビアグロウラーはしっかり味方してくれる。
[取材協力]
東京エールワークス
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