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■いち早く登場したマイルドハイブリッドディーゼル
アウディ

日本へのディーゼル車導入はライバルより遅かったけれど、ル・マン24時間で2006年から3年間ディーゼルエンジン搭載マシンで優勝していたほどの知見を持つアウディ。
2021年1月に追加されたばかりの、アウディ A4アバントのディーゼルモデル(35TDIと40TDI)。ラゲージ容量は通常で505L、後席を倒すと1510L。
現在日本ではA4アバントの 35TDIと40TDI、それにA6アバント 40TDIがラインナップされている。
出力違いの同じ2Lディーゼルターボエンジンで、しかも日本ではライバルに先んじて、マイルドハイブリッドシステムと組み合わされた。
3モデルの最高出力/最大トルクは、A4アバントの35TDIが163ps380N・m、40TDIが190ps/400N・m、A6アバント 40TDIは204ps/400N・mとなる。
2020年1月に追加されたA6アバント 40TDI。ラゲージ容量は通常で565L、後席を倒すと1680L。
組み合わされるトランスミッションはいずれも7速Sトロニックだが、35TDIは前輪駆動でA4/A6アバントの40TDIはどちらも4WD(クワトロ)。2WD+マイルドハイブリッド等の効用で、A4アバント35TDIのWLTC燃費は、ライバルたちが16km/L前後の中、唯一17.7km/Lを叩き出す。
 

■ディーゼルワゴンの意外な? 超優良株
フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンもまた本国では積極的にディーゼル搭載モデルをリリースしていたが、日本導入はライバルに遅れていた。
パサートヴァリアント。ラゲージ容量は通常で650L、後席を倒すと1780L。
パサートヴァリアントにようやく2Lディーゼルターボエンジン搭載モデルが追加されたのは、同車が日本デビューした2015年7月から約3年後となる2018年2月だ。同年10月には、同じエンジンを搭載する同車のSUVモデルとなるパサートオールトラックも登場した。
先日大幅なマイナーチェンジが行われたが、無事ディーゼルモデルも改めてラインナップされている。その際、組み合わされるトランスミッションが6速DSGから7速DSGとなった。最高出力190ps/最大トルク400N・mはライバルと同じ。
今回のマイナーチェンジでは先進安全機能が向上したほか、スマートフォンでのドアの施錠/解錠や、ナビゲージョンマップのオンライン更新が可能になった。
パサートオールトラック。ラゲージ容量は通常で639L、後席を倒すと1769L。2Lディーゼルターボ×7速DSG×4WDのみとなる。パサートヴァリアントより最低地上高が30mm上げられている。
パサートヴァリアントは昔からラゲージの使い勝手が良く、知名度の低さ(失礼!)と価格の手頃感と相まって“質実剛健”なワゴンとして定評がある。
マイナーチェンジで先進技術を採用したことで、より美味しくなったディーゼルワゴンだ。
 
籠島康弘=文


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