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看板娘、登場

「お待たせしました〜」。
京都出身の波瑠子さん。ただのスタッフではなく、やはり燻製マニアだった。その話はまたのちほど。
この酒、正式名は「山崎蒸留所貯蔵 スモーキー原酒樽仕込梅酒」。スモーキー原酒を貯蔵していたウイスキー樽で熟成させた梅酒である。
お次は燻製料理である。ちなみに、この店のフードメニューはすべて燻製絡み。例えば、人気の滷肉飯(ルーローファン)セットには燻製たまご、燻製マヨネーズで味付けしたナポリタンの上には燻製ハーブウィンナーが乗っており、燻製マヨネーズをかけると2度楽しめるといった具合だ。
自家製燻製タレの豚丼も気になる。
しかし、波瑠子さんいわく「でも、いちばん映える『燻製盛り合わせ』でしょうね。13種類の燻製料理を少しずつ楽しめます」。
1600円。いいですね。お願いします。
燻製尽くしのディナーが登場した。
プロセスチーズ、クリームチーズ、たまご、シャケ、サバ、たらこ、鶏むね肉、ソーセージ、ベーコン、たくあん、オリーブ、枝豆、ミックスナッツ。
「お好みで燻製マヨネーズと一緒に召し上がってください。とくに鶏むね肉との相性が抜群です」。
すごい。全部美味しい……。
「燻製時間がいちばん短いのは枝豆で、約1時間半。長いものだと8時間から10時間ほど燻製します。ポイントは素材の味を消さないことですね」。
さて、波瑠子さんが生まれ育ったのは京都の醍醐という地域だ。世界遺産の醍醐寺があり、その中に彼女が通う小学校があった。境内の桜並木が本当にきれいだったと振り返る。
京都の「さくら名所100選」にも選ばれているスポット。
「でも、2018年の台風でかなりの数の枝垂れ桜が倒れてしまって。最近帰省できていないので、今どうなっているかはわかりません」。
5歳上の兄、3歳下の弟とともに育った。
お出かけ好きの家族で、夏は海水浴、冬はスノーボードとレジャーを満喫していたという。成人してからは同行者が友達に変わった。
「愛知県の離島で『アートの島』といわれる佐久島への旅行も楽しかったです。正念寺では、境内にあるアート作品『海神さま』のポーズをマネしました」。
「海神さま」は釣りの神様で、アート作品なのにお賽銭をあげる人が絶えない。
体を動かすことが好きな波瑠子さんはボルダリングにも挑戦した。
「3、4年前、京都駅の近くにボルダリングができる施設があったんです。下で見ていると簡単そうなのに、いざ自分でやってみると次のホールドがどこかわからなくなります。あとで、筋肉痛がくるのでこんなとこの筋肉を使ってるんやと驚きました」。
全身の筋肉をプルプルさせている最中の波璃子さん。


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