ずばり今、ファッションとしてのサーフが来ている。それも1960〜’70年代の「サーフアパレル」へのオマージュ的に。
明るい色使いやラフな作りといった特徴のほか、当時のサーフアパレルを象徴するのがブランドロゴの存在である。
例えばハンテンの「足跡マーク」や、クイックシルバーの葛飾北斎による言わずと知れた「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにしたロゴなどなど。そんなエッセンスまで汲み取り、今シーズン最先端のファッションとして提示してくれたのがジル サンダー+である。
何より真っ先に目に飛び込んでくるのが三角形のロゴワッペン。波と太陽の刺繍が施され、レトロな雰囲気を漂わせている。
大人っぽい色使いや洗練されたデザインもさることながら、このロゴがサーフならではの味を醸し出す最大の要因。街でもサーフにどっぷり浸かりたい方、今すぐ飛びつくべき。
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文