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2021.04.15

からだ

ダイエット、筋トレ、メタボ対策……。実はさつまいもが“最強のスーパーフード”ってご存知?

「STAY YOUNG総合研究所」とは……
さつまいもと聞いて何を思い浮かべるだろう? 石焼きいも、大学いも、てんぷら、スイートポテトなどなど。
どちらかというとおいしいおやつというイメージが強いが、実は近年、“最強のスーパーフード”として栄養面でも熱い注目を集めているのだ。
 

さつまいもはスーパーフードだ!

さつまいもの魅力を教えてくれた人
農学博士
山川 理さん
京都大学農学部卒業。農学博士。農林省九州農業試験場でさつまいもの品種改良に従事。著書に『サツマイモの世界 世界のサツマイモ 新たな食文化のはじまり』(現代書館)。
芋王 オーナー
佐々木慎太郎さん
さつまいもセレクトショップ、芋王の創業者。日本全国のさつまいも農家を訪れて試食を行い、旬のさつまいもだけを厳選する。さつまいもトレンドをリードするキーマン!?
株式会社たべかた 代表/管理栄養士
板橋里麻さん
さつまいもを愛する管理栄養士。おいしく食べるファスティングと食事カウンセリングを行うサービス、DELIFAS! を主宰。女性誌などでも活躍中。
「さつまいもブームは確実に来ています。ここ数年、ビューティ系の著名人やモデルさんがこぞって『焼きいもダイエット』というワードを盛んにSNSに投稿したことが大きい。海外でも台湾やシンガポール、中国では、日本のさつまいもを使った焼きいも店には行列ができるほどの人気です」。
そう語るのは首都圏を中心に焼きいも専門店「芋王」を展開する佐々木慎太郎さん。そして“さつまいも博士”の異名を取る農学博士の山川理さんもまた、さつまいもブームを肌で感じているという。
「さつまいもブームが本格化したのは2010年頃。いわゆるねっとり系と呼ばれる品種が広く知られるようになってから。その代表格である紅はるかは蜜もたっぷりで、焼くとねっとり甘い。戦後から長きにわたって粉っぽくてさっぱりとした甘みのホクホク系の品種が主流でしたが、’90年代に入ってから、濃厚な甘みを持つねっとり系の品種が人々の胃袋を掴んだんです。
現在は、年に一度、日本中のさつまいも名産地からおいしい品種や生産者が一堂に会するさつまいもサミットなどの大きなイベントも行われており、さつまいもシーンは盛り上がっています」。
当初はスイーツ人気の延長といったイメージだったが、徐々にその類まれな栄養面が脚光を浴びるようになる。管理栄養士の板橋里麻さんに栄養分を聞いてみた。
「さつまいもは穀物と野菜の両面を持っている準完全栄養食品とされています。食物繊維やビタミンB、C、鉄、カリウム、マグネシウム、ポリフェノールなど、実にさまざまな栄養素を含みます」(板橋さん※以下敬称略)


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