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佐々木さんの話にもあったように、さつまいもはダイエットフードとしても注目されている。その理由は食物繊維。
「さつまいもの成分は約70%が水分で、20%が糖質、7〜8%が食物繊維です。一日に卵ふたつ分ほどの量のさつまいもを食べれば、食物繊維の不足分を補うことができるんです」。
食物繊維をしっかり摂れれば、腸が整ってダイエットにも美肌にもつながる。それに食物繊維が多いと腹も膨れて満足度も高くなるため、ダイエット食にも最適なのだ。
「米やじゃがいもより血糖値が上昇しにくいため、血糖値が気になる人は主食をさつまいもにするのもいいでしょう。さつまいもはストレスと戦うために必要なビタミンCも豊富で、なおかつそのビタミンCは加熱しても損なわれにくいんです」(板橋)
さらに佐々木さんが気になる情報を教えてくれた。「ここ数年、アスリートやトレーナーの人たちがこぞって大量のさつまいもを買ってくれるんです……」。そう、さつまいもを食べることはカラダを鍛えるうえでも大きなメリットがあるのだ。
「食物繊維やビタミン、ミネラルも理由だと思いますが、実はさつまいものアミノ酸値は小麦やとうもろこしよりも高く、植物では最高水準。実際、オセアニアのパプアニューギニアやサモアたちの筋骨隆々な男たちもさつまいもを主食にしています。
彼らポリネシア人は我々と同じモンゴロイドですから、日本人の体質とも相性が良く、体力増強効果が期待できるはずです」(山川)
「筋トレの補助食品としても理想的。筋肉の合成と関わりの深いビタミンB6も多いため、タンパク質と合わせて摂取するのが効果的です」(板橋)
ほかにもオーシャンズ世代にとっての恩恵が。
「最近、人気が高まっている紫さつまいもにはアントシアニン色素が豊富。この栄養素は肝臓の機能を改善したり、血液をサラサラにしたりする効果も。また、いもの濃縮エキスである芋蜜には、歯周病や虫歯の原因となるプラーク形成を防ぐことが最近になってわかりました」(山川)


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