売れている車のフルモデルチェンジとなると、旧型の面影を残すのが定石だ。
しかし、4月から販売が開始される予定のホンダの新型ヴェゼルは、ガラッと雰囲気を変えてきた。
さながらボリューミーなハイテク系スニーカーが、プレーンなローテク系の見た目に激変したぐらいの衝撃。しかしこのデザインが、めちゃくちゃカッコいいのだ。
2013年に登場した現行型ヴェゼルは、これまでに暦年(1月〜12月)販売台数でSUVナンバーワンをこれまでに4度も獲得。今や世界約120の国と地域で販売され、累計販売台数が300万台以上を記録している大人気モデルだ。
にも関わらず、SUVの力強さを表すような抑揚の強い現行型のフォルムから一転、新型はフラットでシンプルなデザインに仕上げられた。
ルーバーがボディと一体化されることでフロントグリル自体の主張は抑えられ、その分切れ長の目(ライト)の存在感がグッと高まることで、静けさの中に力強さを秘めたような非常にクールな印象。
水平基調なボディラインだが、ルーフは後方でググッと大きく傾き、クーペのようなラインを描いているのも全体のシャープさを増している要因だ。
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