特集
OCEANS Fashion X Talk
2〜4歳までの須山さんは、アラスカのアンカレッジにいた。「夜中に親にたたき起こされて、オーロラを見たことがあります」。
普通、2〜4歳の頃の記憶なんて思い出せるものではないが、その光景や起こされた時間をよく覚えているという。
それだけ凍てつく空に浮かんだ大きくて美しいオーロラは、幼い子供の脳裏に強く焼き付いたのだろう。これがキャンプ好きになる原体験だ。
一旦は帰国するが、中学校を卒業すると今度はアメリカのハイスクールへ入学した。
「当時、向こうはSUVが街にあふれていました。日本では今でもレンジローバーって高級車のイメージですが、アメリカではよく見かける車で、みんな何にも気を遣わず日常の足として乗っていたので、自然と親しみがありました」。
いつかはランドローバーオーナーになりたい。そんな気持ちから、起業して一段落した折に、ディスカバリー4を選んだのだという。
「ディスカバリーに乗って、やっぱり自分にはSUVが合ってるんだなぁと、改めて思いました」。
しかし須山さんは今、昨年の12月25日に納車されたディフェンダーに乗っている。
「これも“キャンプ活動”の影響といえばそうなんですが……」。
SNSでのディスカバリー4でキャンプを楽しむ様子が、ランドローバーのディーラーの知るところとなり、「ランドローバーブランドを日本のキャンプシーンにPRしたいんです、何か一緒にやれませんかと、言っていただいたんです」。
そこでTARP to TARPが主催した朝霧ジャンボリーのキャンプイベントに、発売前の新型ディフェンダーを展示してもらった。
それがきっかけでディフェンダーが気になるように。ちょうど時を同じくして愛車のディスカバリー4の調子が悪くなり、妻からも「修理代が高いわね」と言われるようになった。
そのとき、渡りに船とばかりに「僕好みのボディカラーと仕様のディフェンダーが本国から入庫するので、今なら押さえられますとの連絡があったんです」。
すぐに見に行き、その帰り道にはディーラーに電話をし、契約していた。
次の記事を読み込んでいます。