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看板娘、登場

「お待たせしました〜」。
こちらは、練馬区出身の優美さん(34歳)。「昼ピク」についても教えてくれた。
「うちのお店は、吉祥寺のハモニカ横丁にある漬物屋さんの系列店。そこから仕入れたお漬物、すなわちピクルスを肴に昼から飲めるのが『昼ピク』です」。
「昼ピク」の正体見つけたり。
その漬物屋とは昭和20年から続く老舗の「清水屋」。創業時からのぬか床で旬の野菜を漬けている。ここのご主人の息子さんが「ピクルス」のオーナーなのだ。
お父さんは現役のサーファー。
そんな名店が作る漬物で「昼ピク」を楽しめるとは素晴らしい。では、「盛り合わせ」と「うずら」をください。
まだ16時なのにブラボーすぎる風景。
さて、優美さんは3歳からクラシックバレエを習っていたという。
「他にも、水泳、空手、書道とか習い事はいろいろやっていましたが、小4からはバレエ1本に。それぐらいのめり込んでいたんですね。その後は、日本ジュニアバレエ団のオーディションに受かったりして、結局16歳まで続けました」。
しかし、バレエを辞めたあとは本人いわく「非行に走った」という。
「高校に入ったものの、すぐに辞めてここの近くにあった『歌広場』でアルバイトを始めます。その後は、新宿や六本木の夜の世界に入って、テキーラをひとりで1本とか、ワインを2、3本とか空けていました(笑)」。
完全にお酒の魅力にハマった優美さん。やはり、ハモニカ横丁にある居酒屋の清水屋1号店で飲んでいたときに、現在「ピクルス」のママを任されているメメさんと出会う。
右が店のムードメーカー、メメさん。
「優美ちゃん? 明るいし、いつも笑顔。頑張ってるわよ」。
というのも、優美さんはバツイチ。女手ひとつで3人の子供を育てている。しかし、悲壮感はまったくない。自身の子供の頃の写真も見せてくれた。
家族旅行で撮った1枚(場所は忘れたそうです)。
ちなみに、両手で抱えているテディベアには思い出が詰まっている。
「4歳の時に入院してヘルニアの手術をしたんですが、手術が終わって目が覚めたら枕元に置いてありました。病院の先生からのプレゼントだと聞きましたが、おそらく両親が用意したんだと思います(笑)」。
このテディベアは大事に持っており、今は3人の子供たちもかわいがっているそうだ。
11年前に亡くなった父親は80年代から90年代にかけて活躍したアメリカの画家、トーマス・マックナイトのシルクスクリーンがお気に入りだった。
こちらも父の形見として優美さんが引き継いだ。


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