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BMWの楽しさはずっと変わらない

昔も今も、BMWに乗っています。とはいえ僕が乗っているのはずいぶんとクラシカルな世代のものなんですが……。8年前に購入した最初の車は、1970年代の初代3シリーズ。かなりマニアックな車ですが、僕も当時はそこまでBMWに詳しいわけではなく、見た目だけで決めた感じです。
でもいざ運転してみると本当に楽しい車でした。運転席に傾けられたインパネ等は「自分で運転している」という感触が強く、すっかりBMWの虜になってしまいました。
その次に買ったのが、今も乗ってるM5です。スーパースポーツセダンであるM5ですが、僕が乗っているのは1980年代の初代M5ですので、非常にクラシカルです。でも、今の車と違って構造がシンプルなせいか動きが軽快で気持ち良く、最初のうちは撮影現場にもM5で行ってましたね。さすがに、走行距離などが気になり出し、仕事兼サーフィンに行くための車として違うブランドのワゴン(それも古いモデル)を買いましたが(笑)。
古い車好きなので、最近の車は大きすぎるし、余計なモノが付きすぎているように感じますが、それでも新型の5シリーズ ツーリングは運転すれば楽しい車なんだろうなと“ビーエム乗り”としは想像できます。
最近は猫も杓子もSUVですから、伝統的なシューティングブレーク(ステーションワゴン)のほうが断然粋に見える。そんな意味でも、今選ぶべき車な気がしますね。
フォトグラファー
三部正博
趣味のキャンプとスキーは妻が所有するランドローバー ディスカバリーで、サーフィンと仕事はメルセデスのS124、街乗り&運転を楽しみたいときはM5と用途に合わせて3台を乗り分けている。
 

 

この車は理屈ではない

BMW 5シリーズに限らず、メルセデスのEクラスなどのEセグメント各車は今、難しい立場にあります。ひとつ下の車格である3シリーズやCクラス、アウディA4といったDセグメント各車の出来があまりにも良くなったため、「より高額なEセグをわざわざ選ぶ理由」が希薄になってしまったのです。
とはいえ3シリーズから5シリーズに乗り替えれば、何もかものレベルが一段階違うことは誰にでもわかります。しかしその一段階上の質感や性能というのは、かなり高い次元での話。例えば一般的には出すことができない速度域での話だったりしますので、「でもやっぱり最新のDセグでいいや」と、多くの人は感じることになります。
そうなってくるとBMW 5シリーズの存在意義はかなり怪しくなるわけですが、ところがどっこい、5シリーズ ツーリングにはやっぱり大きな存在意義があります。
それは「ありふれていない」ということ。郊外ではわかりませんが、都内ですと3シリーズというのはあまりにも数が多すぎるため、特別感はそれほどありません。ただ、やっぱり車には特別感が欲しいと思うのが、男の性。ならば選ぶべきは5シリーズ ツーリングなのです。
最高のドライビングフィールに十分な積載力、褒めればいくらでも言葉は出てきますが、もはや性能云々ではない。この車を選ぶのは形而上の問題なのです。
自動車ライター
伊達軍曹
英蘭系消費財メーカーを経て出版業界に転身。複数の輸入車専門誌の編集長を歴任後、著述家として独立。独特の視点から繰り出す自動車コラムを多数のメディアに寄稿している。
 
谷津正行=文


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