「Running Up-Date」とは……今回は、
前編でもお伝えした小さな食品メーカー「ウルトラランチ」の代表を務める近田さんの愛用ギアをご紹介しよう。
仲間内ではドミンゴさんの愛称で知られ、本名よりもこのニックネームのほうがよほど定着しているのだそう。
ドミンゴさん。あるいはドミさん。
このエピソードが示すとおり、彼の周りには個性的なキャラクターのランナーたちが自然と集まってくる。
ベアフットシューズと厚底シューズの意外な共通点
小さな食品メーカーの日常は、調理に次ぐ調理だ。例えばお湯を注いで2分でウマ~なリゾット状のインスタント食品が人気商品のひとつなのだが、その仕込みでひたすら真空パック詰めをする作業をはじめ、1日の大半が立ちっぱなしとなることも珍しくない。
「職業病とも言えるのですが、どうしても体が凝り固まってしまうんです。その解消法がランニングで、自分の場合はマッサージを受けるよりも軽くジョグするほうがよっぽどほぐれますし、リラックスにもつながります。
その意味で長年愛用しているシューズが、ビブラム ファイブフィンガーズのスプリントです。足先が5本指になっているモデルで、足指を広げる感覚が意識しやすいのですが、こうして足指を広げて指先でしっかり大地を掴みながら走るのが肩コリにいいらしいんですよ。これで3代目ですが、一般的なスニーカーよりよっぽど長持ちしています」。
「ナイキのズームフライ3は、1回くらいは流行りに乗っておこうと手に取ったのですが、思いのほか面白い履き心地でした。たまにスピードを出して走るのですが、そういうときにシューズから押してもらってる感覚を味わえます。
特に足の中足部~つま先にかけての着地のときにそう感じますが、それって実はビブラム ファイブフィンガーズのような裸足感覚のシューズで走るときと同じ着地なんですよね。流行るだけのことはあるなと感心してしまいました」。
一見すると正反対に思える「ミニマムなベアフット系シューズ」と「カーボンプレート入り厚底系シューズ」には、意外な共通点があったのだ。
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