すぐ買い足せるものが優秀である、という慧眼
サングラスなどの小物も普段使いのものを愛用している。変わり種はグローブで、コンビニなどで売っている何の変哲もないワンコインの手袋を使うと決めている。
「走り終わったあとに寄り道をすることが多いんですよね。コーヒーをテイクアウトしたり、お風呂に行ったり。
都度着脱するので紛失してしまうことも多く、すぐ替えがきくかどうかを重視しています。先日も途中で片方だけ落としてしまったので、すぐコンビニに駆け込んで買い足しました(笑)」。
ネックウォーマーもノーブランドのものだが、地味なものでなく派手な原色系のカラーリングを選んでいる。
「意外と大事なのがイヤーマフで、これはモンベルのものです。耳をカバーする部分だけ面積が広くなっているのがポイントですね。これにフード付きのスウェットを組み合わせて、冬場の防寒対策が完成します」。
広沢さんが実践しているのは、自分のランの強度に見合ったギアを見極めるということ。タイム向上を目指してゼエハアするのでなければ、ハイパフォーマンスの化繊ウェアは実はマストではないかもしれない。
気分転換のためのランニングであればこそ、自分にとって着心地が良く、リラックスできるウェアを選ぶ。動きやすければ普段着ている服を使い回したって構わないのだ。
スタイリッシュなウェアに身を包むのがカッコいいのではなく、自分なりのスタイルのあるランナーが格好良いのだから、ランニングってやっぱり奥が深い!
RUNNER’S FILE 28 氏名:広沢 秦 年齢:43歳(1977年生まれ) 仕事:アパレルメーカー 営業 走る頻度:土日どちらかの朝。約10kmを1時間ほど 記録:レースへの参加はなし |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真