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[左]シャルロット・ペリアン●1903年、フランス生まれ。ペリアンが手掛けた作品がル・コルビュジエの目に留まり、27年から彼のアトリエに参画。柳宗理とともに約1年ほど日本を旅したこともある。ⒸGetty Images [右]マーク・ニューソン●1963年、オーストラリア生まれ。インテリアのみならず、家電やファッションなど、ジャンルレスに幅広く活躍している世界的デザイナー。80年代には東京にも在住していた。ⒸGetty Images
ーーちなみに、溝口さんのギャラリーで扱う作品は、昔からピエール・ジャンヌレやシャルロット・ペリアンが中心だったんですか?
溝口 店を立ち上げた頃は、それこそヴィンテージが下火だったんです。どちらかというとコンテンポラリーなデザインが右肩上がりで、マーク・ニューソンなどが人気でしたね。
そういう世界観ももちろん良かったけど、僕らがやっても意味がないかな、と。根っこの部分としては、ヴィンテージからインテリアの世界に入った身なので、やはりそこを基盤にしようと。
ただ、プルーヴェなどのフランスのインテリアも扱ってはいましたが、それと同じぐらいアメリカや北欧、イタリアなど、世界中のモノをオープン当時は揃えていました。良いデザインに出合える場所にしたかったので。
ジャン・プルーヴェ●1901年、フランス生まれ。金工職人としてキャリアをスタートさせ、’31年に自身のアトリエを設立。ル・コルビュジエやシャルロット・ペリアンら、同世代デザイナーから称賛を浴びた天才。ヴィトラ=写真協力
藤井 そうだったんですね、知らなかったです。ちなみに、僕はレプリカでもいいと思うんですよ。本物を買えるならそれに越したことはないけど、価格的に難しいことだってあるから。
溝口 なるほど、そうですね。
 
溝口至亮(ギャラリー サイン)=写真 仁田ときこ=文


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