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基本はやっぱりこいつでしょ!


’80年代初頭はリーバイスがちょうどノンセルビッジへと移行し始めた頃。生地のほつれを防ぐ赤い糸、通称“赤耳”は貴重さを示す証しのようなものだったから、古着ブーム時はわりとスルーしていた年代だ。しかし、30年ほど経った今なら大いにアリ。
「501」2万2000円/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
リーバイス ビンテージ クロージングの一本は、そんな当時に思いを馳せることのできるモデルだ。
’84年に製作された「501」をベースに作られたブラックデニムは、裾をめくればノンセルビッチで、原点回帰的なストレートレングスとなっている。ボタンフライ仕様で、ツインニードルのアーキュエットステッチも、オールドファンにとっては心惹きつけられるディテールなのでは?
 

憧れに思いを馳せたあの頃を思い出そう


ブラックデニムはやはり細身に限る……そんな思いに駆られる大人たちは多い。となれば、やはり「510」がベスト。リーバイスデニムのなかでもっとも細身のスキニータイプで、股下が浅めに作られ、膝下からさらに細く仕上げられている。
「510」1万円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
新作は、やや股上を上げながら腰周りを細くしたことでフィッティグのしやすさや脚の美しさをさらに際立たせている。
しかも、十分にストレッチ糸を取り込んでいるからあらゆる動きに対応。タイトでありながら、生地のつっぱりも気にならない。現代的カッティングによるストレートシルエットは、スタイルアップにひと役買う頼もしい存在となってくれるはずだ。
 

オッサンも無理なくはける、こなれた“黒”

「502」2万円/リーバイス メイド&クラフテッド(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
プレミアムラインとしてすでに浸透しているリーバイス メイド&クラフテッドからも、魅力的なブラックデニムがリリースされる。
“ブラックウォーター”と名付けられたこちらは、リーバイスのテーパードシルエットのルーツとして知られる「502」がベースとなっている。「502」といえば、’94年に日本独自の企画としてスポット的に復刻されたものの、長らく廃盤となっていた隠れた名モデルだ。


ナチュラルなテーパードレッグ特有のすっきりとしたシルエットに漂うモダンさ。そして、何度も洗いをかけたかのような色落ち具合は、こいつと長い付き合いであると錯覚させるかのような趣きだ。
それでいてイタリアメイドの高品質な生地を贅沢に使い、ヘンプ混のためはき心地も軽やか。春先から存分に活躍してくれることを予感させる、さすがの出来栄えだ。
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「リーバイス白書」とは……
どんなに時代が変わっても、オレたちのリーバイス愛は変わらない。でも、知識のほうは現代版にアップデート済だろうか? リーバイスを直接訪ねて理解った、リーバイスの2021年最新事情。
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佐藤 裕=写真 菊地 亮=取材・文


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