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■アメリカが輝いていた頃の雰囲気に


シボレー シェビーバン
アメリカのバンの代名詞でもあるシェビーバン。鈴木裕介さんの愛車は1990年式で、少しくすんだ水色がクラシックでいい塩梅に。運転席側後方の大きな窓もちょいレトロでいい感じだ。

こういう、素材としての面白さがあるアメリカンバンをどう見せるかはオーナーのセンスが問われるところ。この年式のシェビーバンは縦目の顔が特徴だが、鈴木さんはあえて丸目に交換。

ボディ同色のグリルも相まって、大らかだった古き佳きアメリカを想起させてくれる。インテリアはウッドで柔らかいイメージにペンドルトンのラグで、世界観を崩さずアクセントをプラスしてるのもセンス◎なのである。
 

■ハイクラスをカジュアルダウン


メルセデス・ベンツ V220d
代を重ねるごとにプレミアム性を高めてきたメルセデス・ベンツのVクラス。現行型となるV447型は日本専用に開発された2.2L直4ディーゼルを搭載する。

オーストラリアのアウトドアブランド「ダーチ(DARCHE)」の日本代理店であるダーチ トーキョーが持ち込んだ、この全身黒でまとめたVクラスは、ダーチのルーフトップテントやオーニングでオーバーランダースタイルにまとめられている。

運転席頭上に設置されたルーフラックやホイール、そしてクルマの周りに置かれているアウトドアギアも統一感がある。
ハイクラスなVクラスでアウトドアスタイルを楽しむならこんな“カジュアルダウン”を覚えておきたい。
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■フルカスタムで仕上げたバンライフの相棒


シボレー シェビーバン
Instagramで@neru0414のアカウントから自身のアウトドアライフを発信している重弘剛直さん。年30泊を自然で過ごすという重弘さんの愛車は1975年式のシェビーバンだ。

インテリアはルーフとサイドにウッドに貼り、カントリー調にまとめあげた。シートを格納してルーフと同じウッドで作ったパネルを敷けば、そのまま車内で寝ることもできる。
FFヒーターやソーラーパネル、リアのエアーリフトを導入したことで、季節を問わずファミリーでアウトドアを楽しめるようになった。

車はもちろん、使っている道具からも重弘さんのこだわりを感じることができる。多くのアウトドア好きが憧れる、究極のアウトドアスタイルと言えるだろう。
 

■商用モデルの正しい用法


メルセデス・ベンツ トランスポーター
日本ではプレミアムブランドというイメージのメルセデス・ベンツは、本国ではさまざまな商用モデルも製造している。そのひとつが、トランスポーターと呼ばれるバンだ。
全高が2200mmを超える箱型のスタイルは、たくさんの荷物を積んでアウトドアに出かけるのにぴったり。ビジネス色が強いためファミリー臭がしないので、キャンプ仕様にカスタムして旅するオーナーも多い。

この車のオーナーである辻の内さん一家の愛車、1995年式のトランスポーター208Dは当時のメルセデスのオリジナルカラーにこだわってペイントしてある。

フロントランナーのルーフラックとそこに5連のスポットライトを備え、サイドオーニングでオリジナリティを出し、ブラック塗装したスチールホイールでさらに武骨な雰囲気に。
車選びからカスタムまで、キャンプ場で圧倒的な存在感を放てる一台だろう。
 
平 健一=取材・写真 高橋 満=文

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