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2021.01.31

ロールスにマイバッハ。王族も愛する雲上カーに開いた口が塞がらない

ロールス・ロイス、ベントレー、メルセデス・マイバッハ。
限られた成功者たちを乗せ、空を漂う雲のごとき極上の乗り心地で目的地まで連れていってくれる、まさに雲上3大ブランドと言って良いだろう。
中でもそれぞれのブランドのトップモデルともなれば、ラグジュアリーを超えた厳かさまで漂う。もちろん値段も、気安く足を踏み入れられない雲の上……。
そんな雲上3大ブランドのトップモデルをのぞいてみよう。
 

王族や貴族によるビスポーク次第のプライスレスカー

乗車定員:4名/5名 エンジン:6.75L V12ツインターボ 最高出力571ps/5000 rpm 最大トルク900 Nm/1700-4000 rpm 全長5990、全幅2020、全高1645mm ホイールベース:3770mm 車両本体価格:6703万円
ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド
いつの時代も王族や貴族、国家元首や超絶富裕層に愛用されるロールス・ロイスのファントム。
その「エクステンデッド」とは文字どおり、ファントムのホイールベースを伸ばして運転席から後ろのスペースを異次元の高級感を放つ空間に仕立てられている。
遮音材が約130㎏も採用されているため、車内の静けさもまた異次元レベルで、ダッシュボードに備えられた時計の音すら聞こえると言われている。
ドアは観音開き。後席ドアには運転手が後席乗員のために使う傘が仕込まれている。
現行型のデビューは2017年。ノーマルのファントムのホイールベースが3550mmなのに対し、エクステンデッドは3770mmとなる。
車載ステレオカメラが捉える寸前の路面状況や、ボディやホイールの加速度、ステアリングの入力などの情報から、最適なダンパー設定をする「セルフレベリング・エアサスペンション」により、その乗り心地の良さは“魔法の絨毯”と評される。
ちなみに車載ステレオカメラは常に路面状況を”見ている“ので、ロールスロイスはこれを「フラッグベアラー(旗持ち)」と呼んでいる。
一般的に自動車メーカーではプラットホームに対して“型番”を与えるのだが、ロールスロイスは型番の代わりに、アルミ製スペースフレームのプラットホームに「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」と命名している。そう、何もかもがフツウではないのが、ロールスロイス。
内外装の仕上げは顧客のオーダーに応じて仕上げられる。
車両本体価格は6703万円だが、これはあくまで「ベース価格」であり、多くの顧客たちは、それを自分好みの仕様に仕立てていく。
かつて王族や貴族たちがこぞって自身の馬車を飾ったビスポーク時代と変わらないのだ。そのため、価格の上限も、我々の目線では見えない“雲の上”なのである。


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