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キャンピングカーショーは初めて、という人を何回か案内したことがある。モーターショーなどに慣れている人でも、キャンピングカーショーでは会場に一歩足を踏み入れた瞬間、面食らうことが多い。なぜならそこには、ひたすらトラックやワンボックスバンばかりがずらりと並ぶ光景を見ることになるからだ。
ショーの楽しみ方や車の選び方については別の機会に譲るが、ともかく会場に足を運べば、数十社のありとあらゆるキャンピングカーを目の当たりにすることができる。
商品を作っている人や売っている人から、直接説明を受けることもできるし、質問だってできる。
だが、車を買う以上、一番気になるのは「試乗できるのか?」ということだろう。選ぶ車種にもよるが、総じてキャンピングカーは乗用車よりも大きい。運転できるかどうか不安に思う人も少なくないし「うちの車庫に入るかどうか?」が気になる人もいる。
さらに言えばキャンピングカーの真価は「泊まって」こそわかるもの。それは試乗してもわからないのが困るところだ。
キャンピングカーショーの場で、そうした『お試し』ができるかと言われれば、ほとんどの場合、答えは「NO」である。ではどうするか?
 

疑問はスタッフにぶつけよう

そうした疑問は、会場でお店のスタッフにぶつけてみるのが一番なのである。キャンピングカーショーは首都圏はじめ、京阪神、名古屋、仙台、九州など、全国主要都市で行われることが多いが、もっとローカルで小規模なショーも開催されている。
キャンピングカーショーの様子(写真:著者撮影)
各ビルダーも、自社でプライベートなショーや商談会を開催している。
そうした場で、試乗してみたり、ゆっくりベッドに寝そべってみる機会はあるのである。とはいえ、欲しいと思った車が自宅から遠く離れた会社のものだったら?
例えば、東京にいる人が北海道の商品を気に入ったとして、納車は?整備は?万一の修理や保障は?
そうした現実的な不安についても、ぜひ相談してみるといい。まず、日本RV協会加盟のビルダー(店舗)であれば、修理などについて協力体制ができている。
納車には来てもらえる(中には取りに行って、旅しながら乗って帰ってくるつわものもいる)。実際、自宅から遠く離れた会社のキャンピングカーを愛用している人は多いのだ。


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