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エア ジョーダン 4(1989年)

伝説のプレー“ザ・ショット”を支えた名機

マイケル・ジョーダンとティンカー・ハットフィールドとの蜜月が始まり、「エア ジョーダン」シリーズならではの独自性を明確に打ち出した「エア ジョーダン 4」は、1989年にリリースされた。
オリジナルカラーの“ブレッド”を採用した2019年の復刻モデル。
前作から踏襲したミッドカットと「ビジブル エア」、スピード重視の選手のために考案された「フライト」の概念を導入しつつ、新たにメッシュネットやTPUパーツを取り入れることで「エア ジョーダン 4」は完成した。
スパイク・リーを起用したCMなどナイキ独自のマーケティングも功を奏し、マイケル・ジョーダンと「エア ジョーダン」は遂に世界へと羽ばたく。
「ジャンプマン」と「フライト」のロゴが一緒に入るのは、「エア ジョーダン 4」のみの仕様だ。
マイケル・ジョーダンと「エア ジョーダン 4」が生み出した、NBA史上に残る伝説のプレーがある。
1988-1989年シーズンの対クリーブランド・キャバリアーズ戦、1点差で負けていた残り3秒、マイケル・ジョーダンはジャンプシュートを決め、チームに勝利をもたらす。この奇跡のシュートは“ザ・ショット”と名付けられ、多くのファンの心に刻まれている。
 

エア ジョーダン 5(1990年)

コートを飛び出し、強盗事件も起こった超人気作

前作「エア ジョーダン4」のヒットという伏線もあり、「エア ジョーダン 5」への関心はデビュー前から高く、実際、その姿は期待を裏切らないものだった。
オリジナルカラーのひとつを忠実に再現した「エア ジョーダン 5」30周年記念の復刻。
1990年、マイケル・ジョーダンの桁外れの得点力と結びつける力強いデザインを求めていたティンカー・ハットフィールドは、世界大戦時の戦闘機「P-51」から得たヒントを「エア ジョーダン 5」にディテールとして落とし込んだ。
こちらも30周年記念モデル。3色のオリジナルカラーのミックスによって生まれた配色が人気。
「エア ジョーダン 5」には4つのオリジナルカラーがあり、ソールなどに配したクリアラバー、シュータンのリフレクターなどの特殊なマテリアル、鮫の歯をモチーフにしたミッドソールなどの、ユニークなディテールが目を楽しませてくれる。
一部のモデルのヒールカップには、マイケル・ジョーダンの番号である「23」の刺繍が施された。
マイケル・ジョーダンはこのシューズを履いて、1990年のクリーブランド・キャバリアーズ戦でキャリアハイとなる一試合69得点を叩き出している。
2020年に発売したオフ-ホワイトとのコラボモデル。
「エア ジョーダン 5」は発売当時から爆発的な人気があり、アメリカでは強盗事件が派生するなどの社会現象を巻き起こした。
30年経った今では、さまざまな派生モデルが登場。最近では、ヴァージル・アブロー率いるオフ-ホワイトとのコラボレーションモデルが世界中のスニーカーヘッズを熱狂させたことが記憶に新しい。


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