■雪上でのラリーを楽しみたくなる
RS Q3。アウディ「RS Q3」
RSとは、アウディのハイパフォーマンスモデルを手掛ける「アウディスポーツ」が開発した高性能モデルを示す記号。
数年前まで日本ではAMGやMに隠れがちだったが、1980年代にWRCを席巻し、2000年代にはル・マン24時間で数々の優勝を飾り、現在は電気自動車のF1であるフォーミュラーEで活躍している「アウディスポーツ」の知見が投入されたモデルが「RS」なのだ。
RS Q3スポーツバック。2020年8月にQ3がフルモデルチェンジし、新たにクーペルックのQ3を伴ってデビューすると、さっそく10月には両車にRSモデルが加えられた。搭載されるエンジンは最高出力400ps/最大トルク480N・mを発揮する直列5気筒ターボ。
これに同社独自の4WDシステム「クワトロ」が組み合わされ、走行や路面状況に応じてハイパワーを50〜100%の間で後輪に伝える。かつてWRCを席巻した技術「クワトロ」は、雪道や悪路、サーキットまで難なくこなす。
0-100km/hは4.5秒。今なら雪煙を上げながら白銀の世界を走るのが楽しい1台になるはずだ。
かつてはセダンやクーペが中心だったハイパフォーマンスモデルだが、今やSUVにもハイパフォーマーが増殖中。これなら、スポーツカーでブイブイ言わしているあいつにも、負けない走りができるはずだ。
籠島康弘=文