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海外勢も続々登場

一方、日本よりひと足早く“電動化”に向かっている輸入車メーカーからは、2020年に大量のPHEVが登場した。
メルセデス・ベンツ「GLC 350e 4マチッククーペ」。
まず4月3日メルセデス・ベンツのGLCに「GLC 350e 4マチッククーペ」が追加された。もともと「GLC」と「GLCクーペ」にはそれぞれPHEVモデルが設定されていたのだが、マイナーチェンジで「GLCクーペ」のみにPHEVが再設定されている。
ただしマイナーチェンジ前とエンジンこそ同じ2Lターボだが、バッテリーの大容量化によって、システムの最高トルクは700N・mに向上(最高出力320psは同数値)した。
BMW「X3 xDrive30e」。
また2019年の年末に投入された「X5」に続き、2020年4月13日にBMW「X3」に追加された「X3 xDrive30e」は、2Lターボ+モーターのプラグインハイブリッド。システム最高出力は292psとなる。
ボルボ「XC40 T5」。
一方でボルボは2020年内に純エンジン車を廃止し、すべてを電動化すると宣言。その一環として2020年8月に「XC40」にも1.5Lターボ+モーターの「XC40 T5」が追加された。
すでに「XC90」と「XC60」にプラグインハイブリッドが用意されているので、これで同社のSUVにはすべてプラグインハイブリッドモデルがラインナップしたことになる。
ジープ「レネゲード4xe」。
さらに、ひと昔前まではガソリンをがぶがぶ飲み込むV8エンジンのイメージだったジープブランドにも、2020年10月にプラグインハイブリッドが加わった。1.3Lターボ+2モーターの「レネゲード4xe」だ。
しかも後輪の駆動をモーターが行うため、細かい駆動力の制御がしやすい。つまり悪路走破性まで高められているというわけだ。
 
多くの車が、プラグインハイブリッド化によって走りと燃費を向上させている。燃費が良い=自然に優しいプラグインハイブリッドSUVこそ、アウトドアを愛するの我々が選ぶべき車と言えるかもしれない。
 
籠島康弘=文


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