■プジョー「e-208 / SUV e-2008」
カーオブザイヤー2020受賞の名作
2020年7月に日本導入されたコンパクトハッチバック「208」には、ガソリン車だけでなく電気自動車の「e-208」も設定されている。
最高出力136ps、最大トルク260N・m、一充電での走行距離は403km(JC08モード)。コンパクトハッチのシティコミューターとしての用途を考えれば十分過ぎるほどのパワーと航続距離といえるだろう。
一方208のSUVバージョンである「SUV e-2008」も2020年9月にデビュー。
EVシステムは「e-208」と共通で、最高出力136ps/最大トルク260N・mもe-208と同じ。ただし重量の違いなどで一充電での走行距離は385km(JC08モード)となる。
この新型208モデルは2020年のカーオブザイヤーを受賞した太鼓判付き。プジョーの伝統であるコンパクトハッチで楽しむか、あるいは流行のSUVで堪能するかは好み次第で。
■DSオートモビル「DS 3 クロスバックE-テンス」
アヴァンギャルドな電気SUV
2020年7月に導入された「DS 3クロスバックE-テンス」は、アヴァンギャルドでラグジュアリー感溢れる「DS 3クロスバック」の雰囲気はそのままに、グリルをはじめとするクローム部分にサテンクロームを用いるなど、E-テンスにしかない特別感が盛り込まれている。
アヴァンギャルドさを象徴するのがインテリア。クル・ド・パリのギョシェ模様やレザーのステッチは、日常を一瞬で非日常に変貌させるほど美しい。
インパネやセンターコンソールのスイッチ類はまるでジュエリーのような高級感を感じさせる。
EVパワートレインは最高出力136ps/最大トルク260N・mで、一充電の走行距離398km(JC08モード)日常使いには十分。走行モードをスポーツ、ノーマル、エコから選ぶことも可能だ。
登場した車にSUVが多いのには実は理由がある。大容量のバッテリーを床下に搭載する必要があるEVは、ボディに厚みがあり、バッテリーを積んでもスタイルをスッキリさせられるSUVとの相性がいいのだ。
モーター独特の、ガソリン車とはまったく異なる強烈な加速感もEVだけの楽しさだろう。
SUVが好きでドライブも楽しみたいという人こそ、2021年の車選びにEVという選択肢をぜひ入れてみてほしい。
高橋 満=文