「ラスト・オブ・ディーゼルSUV」とは…… ガソリンエンジンと比べて高回転域まで回らないため、これまでハイパフォーマンスモデルには採用されていなかったディーゼルエンジンだが、最近はアウディとBMWが採用している。
残念ながら日本に導入されているモデルは限られているが、ガソリン車にはない力強い加速力を武器にする2台のハイパフォーマンスSUVを見てみよう。
■アウディ「SQ5 TDI」
日本にも導入渇望のSモデル
アウディのスポーティラインであるSモデル。
SUVであるQシリーズにもSモデルが設定されているが、日本未発売ながら、本国ではガソリン車の「SQ5」のほかに、ハイスペックのディーゼルエンジンを搭載した「SQ5 TDI」が存在する。
最高出力341ps/最大トルク700N・mを発揮する3LのV型6気筒ディーゼルターボを搭載。これにスタータージェネレーターが付いたマイルドハイブリッドシステムとなる。
0-100km/hは5.1秒と、日本に導入されているガソリンターボの「SQ5」の5.4秒よりも速い。
走行状況に応じて前後のトルク配分を自在に可変してくれるクワトロシステムに、Sモデル専用の足回りが追加されたことで、路面にパワーとドライバーの意図を瞬時に余すことなく伝え、SUVながらスポーツカー並みの走りを堪能させてくれる。
アウディは2020年9月にSUVスタイルの電気自動車「e-tron」/「e-tronスポーツバック」を導入。2025年まで世界の主要市場で20モデル以上の電気自動車を発売するとしている。
そのため「SQ5」などディーゼルのハイパフォーマンスSUVは近い将来姿を消す可能性が高い。まさに今楽しむべき車なのだ。
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