「ラスト・オブ・ディーゼルSUV」とは……BMWとメルセデス・ベンツの中でもフラッグシップモデルと言われるラグジュアリーSUV。
装備類がラグジュアリーなのはもちろん、全長5m超、全幅も2mに達する贅沢なサイズは広々と快適なクルージングを約束してくれる。
そんなSUVでも、両社自慢のディーゼルエンジンが採用されたモデルをオススメしたい。
■BMW「X7 xDrive35d」
このサイズで運転ラクラクなハイテクSUV
BMWのフラッグシップSUVが「X7」だ。日本へは2019年6月から導入された。全長5165×全幅2000×全高1835mmという堂々たるサイズで、もちろん3列目シートも備わる。7人乗りのほか、2列目をセパレートシートとした6人乗りも用意されている。
積まれているエンジンは、最高出力265ps/最大トルク620N・mを発揮する3Lの直列6気筒ディーゼルターボのみ(「X7 M50i」を除く)。
つまり、同社のフラッグシップSUVを担う主力エンジンは3Lのディーゼルターボなのだ。これに8速ATが組み合わされる。
4WDシステムは同社独自のxDrive。走行状況に応じて前後輪に適切に駆動力を配分し、高速道路でのクルージング時など、4WD走行が必要でない場合は自動で後輪のみを駆動させ、燃費を向上させてくれる。
必要に応じて上下それぞれ40mmの間で車高を自動調整してくれる機能や、カメラによって進行方向の路面状況を確認し、乗り心地を自動で調整してくれるなど至れり尽くせりなのだ。
さらにドライバーにラクをさせてくれるのが、通った道を自動で後退してくれる「リバース・アシスト」機能だ。これなら運転に慣れない人が狭い道に迷い込んでしまっても、車をこすることなく元の道まで戻れるだろう。
渋滞に巻き込まれても、先行車に応じてストップ&ゴーするのはもちろん、その際にハンズオフ、つまり手を離していても車が自動で渋滞中のアクセルとブレーキ、ハンドリングのすべてを担ってくれる。
最先端のハイテク機能を満載し、ドライバーを極限までラクさせる「X7 xDrive35d」。これをディーゼルのパワフルな走り&太いエンジン音とともに味わえるのは、今だけの贅沢かもしれない。
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