「ザ・ベストダウン 2020」とは……ダウンの温かさは何にも代えがたい。しかし、その存在感のある見た目ゆえ、着こなしや合わせるアイテムが限定されるというジレンマも。
レショップ渋谷店でショップマネージャーを務める田口 馨さんもそんな理由から、これまでダウンを着たのは数えるほどだったらしい。しかし、今冬はどうも様相が異なるようで。
ダウンに奥手だった男の心を動かしたのは、コモリのデザイナー、小森啓二郎さんが監修をつとめ、レショップのコンセプターである金子恵治さんと共に作り上げた一着である。
あえて“普通”に作るアプローチがダウンの難を解消
ダウンジャケットは、アウトドアフィールドにおける防寒着として誕生した経緯がある。ゆえに、佇まいにはどこかその手の香りが漂う。確かに、街でも着られるようにと上級感を上乗せしたアイテムもたくさん見てきたが……。
「結果、いなたい一着とラグジュアリーな一着の二択で、合わせるアイテムや着こなしも双方の空気感に足並みを揃えざるを得ず、選択肢が必然的に狭まっていました。着られる期間も短いですし、一着のコストもバカにできない。そうなると手に取る機会も自然と少なくなっていきますよね」。
ダウンに懐疑的だった田口さんも納得させたこちらは、エルイー初のダウンアウター。20年以上前に多くの大人たちを虜にしたアイテムがベースで、ロゴもなければ目を惹く特徴的な意匠も見られないアノニマスな当時のアイテムに思いを馳せ、実にシンプルに仕上げられている。
それが、スタイルを問わず取り入れられる大きな利点を生んでいるという。
「当時の面影は見られても、そこに感じるのは懐かしさよりも新鮮さです」。
なるほど、今のトレンドからしてややオーバー気味に仕上げたいところを、あえて肩幅をジャストに設定。身幅をコンパクトにし、よりスマートなパターンで時代の半歩先を表現している。
色はネイビーとブラックの2色展開。通常よりもダウン量を大幅にアップさせている。
「使用期間も着こなしも限定的でなかなか手を出しづらかったダウンですが、これならフレンチカジュアルやキレイめなスタイルにもハマりますから活用の幅が広がります。ダウンに苦手意識がある人でも、きっと重宝すると思いますよ」。
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