「年末年始はワイン三昧で」とは……今回紹介するのは、ワインから日本酒、焼酎まで造り手の思いを感じるお酒を多く扱うIMADEYAと南青山にあるフレンチレストランL’ASでシェフソムリエを務める常盤 努さんがタッグを組んだ赤ワイン6本セットだ。
L’ASといえば、コロナ禍でスタートした、スペシャリテの「フォアグラ クリスピーサンド」のテイクアウト&オンライン販売は大人気で、数々のメディアに取り上げられた名店。
そのシェフソムリエが選んだ「家で飲んでおいしい赤ワイン」なんだから、期待値は上がるってものだ。
ところで家でおいしいワインとはどんなものだろう。
「レストランだとお店の雰囲気や料理、サービスなどに身を委ねてワインを楽しみますが、自宅で飲むワインは、自分主体で、リラックスした気持ちで飲むと思います。僕が人にアドバイスを求められるときは、誰とどんなシチュエーションで飲むのかをなどを必ず聞きます。
何を飲むのかではなく、どんなふうに飲むのかを重視するといいでしょう。ということで、今回はワイン単体よりも、料理やシチュエーションに合わせて楽しめるものをセレクトしました」(常盤さん ※以下すべて)。
フランス・ボルドーからは3本の赤ワインをセレクト。
1本目は赤い果実味と滑らかなタンニンが、エレガントなワイン。
飲む日の朝に立てて置いて、2時間ほど前に抜栓をしてから味わうのがおすすめだそう。
「変化が早いので、その日のうちに飲み切っていただきたいですね」。
ラム肉のローストなど、赤身の肉と相性は抜群だ。
こちらはブラックベリーやカシスの香りと、スモーキーなニュアンス、樽由来のフレーバーが見事に溶け込んだ1本。
「デキャンタージュすると、より香りの変化が楽しめますよ」。
滑らかなタンニンは、煮込みハンバーグやきのこのソテーと好相性だ。
3本目は常盤さんがかつて1年間住み込みで研修をしたという思い出深いワイナリー「シャトークロワムートン」の赤ワインをチョイス。
香りも味わいもしっかりと骨格を感じるフルボディ。
「厳格だけど、ときにユーモラスなオーナーの性格がそのまま表現されたワインです(笑)」。
凝縮したワインの味わいは、BBQなど炭火でガツンと焼いた赤身肉と合わせたい。
「肉にはコショウをたっぷりかけると樽由来のスパイシーでスモーキーな香りが際立ちます。意外なところでは、焼肉のタレをつけた肉もおすすめ。旨味と甘味とコクがワインの果実味と結びついて『赤ワインタレ』のような味わいを楽しめますよ」。
IMADEYAのオンラインショップ担当、坂口 俊さんが絶賛したのがアルゼンチンの土着品種マルベック100%のワイン。
「フルボディですが決して重すぎず、飲みやすい赤ワインです。ボルドーに匹敵するのでは? というぐらいの美味しさで、アルゼンチンワインのポテンシャルに驚くはずです」(坂口さん)。
熟した黒いフルーツをそのまま潰したかのような、しっかりとした香りと味わいは、赤身の肉やスパイスカレーにマッチ。
続いてはアメリカ・オレゴン州のピノ・ノワール。
口に含むと、フレッシュな赤い果実感、梅のような香りと綺麗な酸味。そのあとに樽由来のスパイス感やスモーキーな余韻が楽しめる銘柄だ。
「こちらは少し冷やし気味で飲んでみてください。空気に触れ、温度が上がったときに開いてくる香りの変化を楽しめますよ」。
ワインの酸味と梅のような香りは、醤油や梅で味付けた肉料理と相性がいいそう。
最後はオーストラリアのシラーズ。
フルーツのコンポートを思わせるフレーバーは女性にも好評間違いなし。それでいてスパイスの香りやビターチョコレートのようなフレーバーなど、深みもしっかりと感じることができる。
「タンニンが滑らかので、豚肉と相性がいいですね。ハニーケチャップをたっぷり塗った豚ロース肉なんてどうでしょう。スペアリブもぴったりだと思います」。
生産国や品種、軽いものから重めの赤までバランスよくミックスしたという今回の6本。
「人それぞれ好きなワイン、嫌いなワインがあると思いますが、世界にはいろいろなスタイルの赤ワインがあるんだということをポジティブに楽しんでもらえたらと思います」
たまにはきちんと赤ワイングラスを用意して、夫婦でゆっくり赤ワインに浸ってみる。そんな年末年始も悪くない。
[問い合わせ]
IMADEYAwww.imaday.jp「年末年始はワイン三昧で」とは……今年も1年間お疲れ様です。年末年始は英気を養いたいけど、今年はお出掛けもちょっと難しそう。ならばせめて美酒に酔おう! 味よし、コスパよし。オーシャンズ厳選のワインセットをどうぞ。
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