突然だが、ラストチャンス(LAST CHANCE)というブランドをご存知だろうか。「YES」と答えられる人は、なかなかの“ツウ”である。
ラストチャンスは、1991年にアメリカ・コロラド州ルイビルにて誕生。ハードコアなイメージの有刺鉄線をアイコンに、エクストリームスポーツ向けにプロダクトを開発していた。
ブランドアイコンには、有刺鉄線を乗り越えて進む=困難・限界を超えるというメッセージが込められており、エクストリームスポーツシーンのみならず、ハードコア、パンクといった音楽の文脈からも支持されていた。
だが、ブランドは惜しまれつつも2003年に消滅。しかし、その存在を支持するファンは絶えず、玄人好みな古着屋では今なおその姿を見かける。
そして、長い休養期間を経て、ラストチャンスは2018年秋冬シーズンに待望の復活を遂げた。当時のコンセプトやイメージはそのままに、シグネチャーアイテムであるフリースも登場。一部アイテムは早速、完売状態だ。
そんなラストチャンスが今回、老舗アウトドアブランドのシエラデザインズ(SIERRA DESIGNS)と初のコラボレーションアウターを発売。両者のアイデンティティが融合したコラボアイテムは、オールシーズン使用可能な工夫が凝らされている。
なんとこのコラボアウター、2-WAYの2倍もの着こなしが楽しめる「4-WAY仕様」なのだ。
シエラデザインズといえば、マウンテンパーカの元祖。今回のコラボレーションでも透湿撥水機能を持つ65/35クロスを使用したマウンテンパーカがベースとなっており、背面には利便性の高いバックポケットが用意されている。
そして、ジャケットのライナーには、ラストチャンスの代名詞であるボアベストを装備。アウターに合わせて、通常よりも丈を長めに仕上げた。このベストは取り外し可能で、さらにリバーシブル。
これにより、①ジャケットのみ ②ベスト表 ③ベスト裏 ④ジャケット+ベスト の、計4パターンの着こなしを可能にしている。
いい男はあえてサラッと王道を外すもの。カラーはソリッドなブラックのほかにもタンとグリーンが用意されているので、人と違ったアウターをお探しなら、ぜひ狙ってみてはいかが?
[問い合わせ]ブルームーンカンパニー03-3499-2231市川明治=文