誕生35周年を迎え、5年に一度の復刻祭に沸くニューバランス「1300」。
夏にはブランド史上初の
日本製1300が誕生するなどまさにお祭り騒ぎだが、年の瀬も迫ったこのタイミングで、今年を締め括るに相応しい新作が届いた。
それがこの「M1300JPV」だ。7万円と値が張るようにも思えるが、この一足には数字じゃ計れないプライスレスな魅力が詰まっている。
1300は、オリジナルが発売された1985年以降、①メイド・イン・USAであり、②ヌバック&メッシュ素材、という2つのルールを守り続けてきた。
だからこそ日本製モデルは快挙として大きなニュースとなったのだが、今度の1300は日本製であるうえに、さらにこれまでにないベージュカラーのヌメ革という異例の仕様なのだ。
日本が誇る最高級タンナーである「栃木レザー」のヌメ革を採用。優しげなベージュのこのアッパー、近くで見ると滑らかなレザーの質感がよくわかるだろう。
製作はニューバランスとグローバル・パートナーシップを結ぶ工房の「ミムラボ」が担当。
ここに所属する職人たちは、普段、アスリート向けのシューズを製造しているベテランばかり。それゆえ今作への情熱もハンパではない。
本来、ヌメ革は硬すぎるためスニーカーを作るのは困難とされている。しかしそんな課題も、彼らのクラフツマンシップによって払拭。
フルハンドメイドで丁寧に縫製し、手作業の吊り込み作業を行うという、レザーシューズ本来のクラシックな製造工程を採用。一足ずつこだわり抜いて仕上げている。
スニーカーではあるものの、その佇まいはドレスシューズさながら。唯一無二の1300と言える。
発売は12月19日(土)。今年の1300祭りは、これで最後となるだろう。しかもこれを逃すと次は5年後になる可能性すらあるのだから、乗り遅れないよう心の準備を怠るべからず。
[問い合わせ]ニューバランス ジャパンお客様相談室0120-85-0997POW-DER=文