「ラスト・オブ・ディーゼルSUV」とは……イギリスの老舗ブランドであるジャガー。幾多のレースに参戦してきたスポーツカーブランドだが、ここ数年はSUVにも力を入れている。
2016年には同社初のSUVである「Fペイス」を、2018年にはコンパクトSUVの「Eペイス」を日本に投入。
その両方にディーゼル車が用意され、スポーツカーブランドのDNAが惜しみなく注ぎ込まれている。
■小さくて、SUVで、走りはジャガー「Eペイス」
シャーシを共用するレンジローバー「イヴォーク」とボディサイズは近い。全長が4410mmとコンパクトなSUVだ。
だがそのスタイルはキリッと吊り上がったフロントライトや、曲線的ながら力強い印象を与えるボディラインにより、ジャガーらしい、スポーツクーペのような雰囲気が与えられている。
搭載されるエンジンは出力の異なる3種類の2Lガソリンターボと、2Lディーゼルターボエンジン。ディーゼルエンジンの最高出力132kW(180ps)、最大トルク430N・mを発生する。
2tに迫る車両重量だが、アクセルを踏み込むとビッグトルクでグイグイ加速する。その秘密は低回転域でも過給圧を上げてレスポンスを高める可変容量ターボ(VGT)にある。組み合わされるトランスミッションは9速ATで、4WDのみの設定。
そして高剛性のアルミ製シャシーと、コーナリング中に前後輪のトラクションを最適化してくれるアクティブドライブラインがジャガーらしいスポーティなハンドリングを支える。
クルージング中は前輪のみで走るが、4輪がどれだけ路面をつかんでいるかといった状況に応じ、後輪の左右どちらかにトルクを配分させてくれるので、コーナリング時はまるで後輪駆動車を運転しているかのようなハンドリング特性がある。
ディーゼルSUVでも軽快なコーナリングを楽しみたい! 「Eペイス」はそんな走りにこだわる人にぴったりのモデルだ。
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