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都会顔&スポーティでも、アウトドア派な数々の機能


全長は「カングー」より約120mm長く、日産「セレナ」やトヨタ「ヴォクシー」など日本の人気ミニバンよりも短い4405mm。日本でも街中で取り回しに困ることはまずないサイズだ。
一方全高・全幅ともに1850mmあるので、荷物がたっぷり積める。ラゲージ容量は通常時のトノカバー下で597L、2列目シートを倒せば最大2126Lにもなる。
2列目シートを倒して格納できるのはもちろん、ラゲッジは開口部から奥までフラットになるので遊び道具を積みやすい。
さらに助手席シートバックの背もたれを倒せば、長尺物も楽々積める。
後部座席は3席が独立したシートになっている。輸入車のMPVに多い仕様だが、シート独立させることでどの席でも座った人の体をしっかり支えてくれるので、長距離でも楽に移動できるのが特徴だ。

リアゲートはガラス部分が独立して開閉できるリアオープニングガラスハッチ。
キャンプなどで荷物をたくさん積んで出かけても、小さな物を取り出すだけならガラスハッチを開けるだけですむ。というか、一度これに慣れてしまうとガラスハッチがない車が煩わしくなるほどの便利さがある。

荷室上部には、キャビンからもバックドア方向からもアクセスできる収納があり、さらにキャビン上部のマルチパノラミックルーフには荷物を置けるスペースが設置されているなど、背の高いバンならではの特性を活かした新しいアイデアが多数盛り込まれている。

搭載されるエンジンは1.5Lディーゼルエンジンのみで、これに8速ATが組み合わされる。
衝突被害軽減ブレーキのほか、先行車の速度に応じて追従するアクティブクルーズコントロールも備わるので、ロングドライブでも疲れにくいはず。
また前輪駆動の2WDながら、アドバンスドグリップコントロール機能(GTライン・ファーストリミテッドに標準装備)によって、雪道やぬかるみ、砂地などでの走破性も申し分なし。
 
商用の運搬車として使われることが多いフルゴネットタイプのバンから派生したモデルながら、「リフター」と名を変えたこの3代目はアウトドアライフに特化したモデルに仕上げられている。
日本のバンとも、ライバルとなる「カングー」とも異なるVAN LIFEを送れる一台。人と違う車に乗りたいアウトドア好きはぜひ一度実物をチェックしてみていただきたい。
 
高橋 満=文


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