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アルミニウムが環境に優しい素材と言われるわけ

SIGG
左が1965年の発売開始時の製品。現行モデルと比べると、すでにほぼ同じ形をしていたことがわかる。
アルミニウムは非常に経済的な素材だ。再生地金を作るために必要なエネルギーは、新地金を作る場合のわずか3%で済み、品質的にもほとんど変わらないものを作ることができる。
さらにシグのボトルは、99.5%という高純度の良質なアルミプレートに600トンの圧力をかけて成型するため、本体に継ぎ目がなく、丈夫で軽量な構造が最大の特徴である。
彼らのシグネチャーモデル「トラベラーズボトル」は、発売から数十年、デザインや製造方法は一切変更されていない(内部コーティングが進化したくらい)。それほど、発売当時から完成された製品だった。
SIGG
このアルミプレートに圧をかけて成型するため、パーツの接合部がなく、故障や漏れがほとんどない。
また、シグでは製造時には再生可能エネルギーを使ったり、製造時に出る廃棄物の99%がリサイクルされるなど、環境への取り組みに並々ならぬ力を入れている。
高品質で再利用可能なアルミボトルを長く使用することは、使い捨てのペットボトルの使用量を減らすことに繋がり、CO2排出量を抑えることができる。廃棄する際は、アルミ缶と同じように捨てるだけ。一緒にリサイクルできる造りになっている。
こんな魅力的な取り組みを続ける企業の魅力的な製品が、自然環境に対する意識が高いスイス国民に支持されないわけがない。
SIGG
内部は臭いの付きづらい特殊コーティング加工済み。本体が凹んでもコーティングが割れたり、剥がれることはない。


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