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スポーツクライミングの観戦ポイント

最近ではライブ配信やTVでの中継も増えており、会場での観戦以外にも様々な楽しみ方ができる「スポーツクライミング」。競技の魅力やの観戦ポイントを紹介していこう。
人間の肉体の限界に挑む選手たち
まず、第一に注目してほしいのは選手たち自身の肉体を限界まで駆使したダイナミック、アクロバットな動きだ。ウォールと呼ばれる人工壁に設置された、ホールドを登っていく選手たちの身体能力には驚くばかり。
どうやってホールドを掴み、登っていくのか私谷には予測できないような動きで、選手たちは見事に課題を登っていく。人間はここまでできるのか、と思うほどの極限の動き、筋肉の躍動をは見逃せない。
谷井菜月 / photo by HAMASHOW
身体だけじゃない、高度な頭脳と戦略がゲームを左右する
駆使するのは身体だけじゃない。難易度の高い課題を登り切るにはどのように身体を使い、どのように登るかを瞬時に判断する、高度な頭脳と戦略が要求される。
選手の体型や身長、得意とする動きも人それぞれであり、課題に対する解決の方法も多種多様。私たちの想像にはるか及ばない、高難易度の課題に対する、選手たちの個性的な登り方にも注目だ。
原田海 / photo by HAMASHOW
国籍・性別は関係ない、選手と会場が一体となる瞬間を味わえる
「スポーツクライミング」観戦の最大の魅力は、手に汗握る展開を選手と一体になり、共有できること。
「スピード」以外の競技では、選手たちは時間をかけて課題を登っていくため、その一手一手に注目することができる。選手たちが転落しないように必死でホールドを保持する瞬間や、次のホールドをつかもうと己の限界を超えて手、足をのばす瞬間、私たちは選手と同じ気持ちで力み、また心の中で声援を送っていることに気づくだろう。
実際の競技を目にすると、国籍や選手に関係なく、ハラハラ・ドキドキの瞬間がいくつもある。そういった瞬間には「頑張れ」という気持ちで「ガンバ!」という掛け声をかける風習が「クライミング」にはあり、選手たちもその声援に後押しされ、壁を登っていくのだ。
国籍も性別も特徴も関係ない、応援した目の前の選手が課題を完登した瞬間の快感は何にも勝るものがある。そしてその喜びを選手、会場の観客と一体になり味わう瞬間は「スポーツクライミング」でしか味わえない感情だ。
楢崎明智 / photo by masahiro mizuguchi


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