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2020.11.28

からだ

デブ卒業の近道は“出汁ダイエット”にあり! その効果と方法をレクチャー

「ダイエットのモチベアップ術」とは……
前回述べたとおり、デブ味覚から脱却するために必要なことは、薄味でも満足できる“痩せ味覚”を取り戻すこと。
そこで真価を発揮するのが、かつお節や煮干しなどが入った出汁を飲み続ける「出汁ダイエット」だ。
今回はその具体的な方法とポイントを肥満治療専門の医師・工藤孝文先生に教えてもらった。

話を聞いたのはこの人!

工藤孝文(くどうたかふみ)●糖尿病内科医・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。帰国後は大学病院などを経て、福岡県にあるみやま市工藤内科の院長として地域医療に尽力している。東洋医学・漢方治療、糖尿病・ダイエット治療を専門とし、多数のテレビ番組に肥満治療評論家として出演。自身も10カ月で25㎏の減量に成功した経験を持つ。 『毎日100gダイエット! 内臓脂肪を減らす食べ方』(日本実業出版社)など著書は50冊以上におよぶ。 

赤ちゃんの頃から馴染みのある“うま味”

まずは、工藤先生が提唱する「痩せる出汁」を作ってみた。作り方は驚くほどカンタン。食材は4種類で、道具はミキサーとレンジがあればOKだ。
 
 

■材料(10〜14日分)
・かつお節 30g
・煮干し 10g
・刻み昆布(塩分不使用) 10g
・緑茶 5g
■作り方
平らな耐熱皿にクッキングペーパーを敷いてかつお節を広げ、ラップをせずに電子レンジで2分間加熱して水分を飛ばす。同じように煮干しも1分加熱して水分を飛ばす。
ミキサーに刻み昆布、緑茶、の順番に入れて細かく撹拌する。
パウダー状になったら出来あがり。
※出汁の粉は冷暗所で保存し、2週間以内に使いきる。
飲み方は、完成した出汁の粉を大さじ一杯コップに入れ、熱湯を150〜200mlほど注ぐだけ。1分ほど待ち、刻み昆布が柔らかくなれば飲み頃だ。
早速飲んでみたところ、出汁の濃厚なうま味が口いっぱいに広がる。美味しい!
そもそも出汁のうま味がなぜ、味覚のリセットに役立つのだろうか?
 「実はうま味は我々が生まれる前から、もっとも馴染みのある原始的な味覚だからです。味覚は母親のお腹の中にいるときに発達しますが、羊水の中にはうま味物質のグルタミン酸が含まれていているんです。
また、『うま味インフォメーションセンター』が生後4カ月の赤ちゃんに対して行った実験では、酸味と苦みは拒絶するものの、うま味を加えたスープを与えると穏やかな表情になった、という結果が報告されています」。
確かに飲んでいるうちに、気持ちがほっと落ち着く。これはコーヒーやお茶とは違う感覚だ。


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