アダム・ドライバーが繋いだ出合い
【写真14点】「モデル安井達郎の小さな愛車スマート・フォーフォー」の詳細写真をチェック 2019年に公開されたジム・ジャームッシュ監督の『デッド・ドント・ダイ』でアダム・ドライバーが、ピーターソン巡査役としてスマートで現場に乗りつけていなければ、スマートには乗っていなかったかも知れない。
安井さんの好きな俳優はアダム・ドライバー。この映画での、身長189cmの彼と小さな赤いスマートとの組み合わせが、安井さんには衝撃的だったようだ。
安井さんの本業はモデルである。「映像作りは趣味です」と謙遜するが、ロックバンドindigo la Endの『花傘』やnever young beachの『明るい未来』のミュージックビデオでは映像監督を務めるほど、その才能は各方面から注目を集めている。
そもそも大学で映像を学び、卒業後はCM制作会社に就職したくらいだ。その後、縁あってモデル業に就くが「映像作品はこれからもずっと作っていきたい」という。
そんな安井さんが車を購入するのは、実はこれが初めて。
都内で暮らし、仕事へは公共交通か、ロケバスで移動するため、車が必要という状況ではなかった。しかしモデルとして働く現場には、以前このコーナーでも紹介したヘアメイクの小林さんをはじめ、個性的な車でやってくる人が多い。
「そういうのを見ているうちに憧れるようになったんです」と安井さんはいう。
最初は「いわゆるヤングタイマー(クラシックカーまではいかない旧車)を買おうと思っていました」。
実際にフォルクスワーゲン「ゴルフII」やボルボ「240」の中古車を見に行ったこともある。けれど「買おうか迷っているうちに売れちゃったり、好みの色やグレード、これならいいなと思える状態の中古車がなかったり」しているうちに、『デッド・ドント・ダイ』を見てしまったというわけだ。
アダム・ドライバーの頭が、屋根のない2代目「スマートツーカブリオ」から少しはみ出しているような姿が印象的なシーン。「あんなに大きな人が、あんなに小さな車に乗ってる!」というギャップが、刺さった。
「それまでスマートは考えたこともなかったけれど、あれで一気に自分ランキングの中でトップになったんです(笑)」。
3/3