「Running Up-Date」とは……数年前に移住した葉山の自然に惚れ込み、在宅ワークで海と山が徒歩圏内にある環境を満喫。気分転換に近所の坂道を走ったり、声がかかれば裏山でトレイルランをしたりと、
竹谷浩さんはとにかくフットワークが軽い。
「楽しそうなお誘いにはいつでも飛び込めるよう、ランニングを通じて体力をキープしています」というからさすがだ。
一方で、40代も半ばを迎えて筋肉の“質”が変化してきたことを実感し、気を付けていることがあるという。
予防のためのテーピングで、半自動的に「常時筋膜リリース」
「
前編でもお話ししましたが、学生時代にアメフトをしていた関係でハムストリングスに肉離れグセがあって。そのうえ、ここ数年は以前よりも筋肉が硬くなってきた気がします。だから走りすぎて疲労が残っていたり、筋肉に少しでも違和感があるときは、ケガ予防のためにテーピングをしています。故障で走れなくなることだけは避けたいですから」。
竹谷さんが使っているのは自社製品でもある
ニューハレAKTテープ。テーピングというと捻挫をしたときなどにガッチリ固定するモノを想像する人が多いかもしれない。ニューハレでもそうした「伸びない」テーピングを扱っているが、このテーピングは伸縮率60%と「程良く伸びる」のが特徴だ。
関節まわりの皮膚の伸縮率50%よりもやや高めの伸縮率のテープを気になる筋肉に沿って貼ることで、常に皮膚(とその下にある筋膜)を“引っ張って、緩める”という狙いがある。要は、最近よく耳にするようになった“筋膜リリース”と同じ効果が期待できるわけだ。
蛇足ながらご説明させていただくと、筋膜とは皮膚と筋肉の間にある膜で、全身の筋肉をウエットスーツのようにつつんでいる。
筋肉を動かすときにこの筋膜も連動して動くのだが、癒着しやすいという性質があるため、筋膜を緩めておかないとその下にある筋肉も突っ張ってしまう。すると柔軟性が損なわれ、痛みや故障の原因になる。
肩こりや腰のハリなども患部の筋肉をほぐすだけでは不十分で、むしろ筋膜リリース(はがす、ゆるめる)がポイントとも言われているのだ。
「硬くなりがちな部位や違和感のあるところに貼るんです。その部位をあらかじめ緩めてくれるので、柔軟性のある筋膜、筋肉を維持でき、肉離れを防げます。ケガだけでなく、筋肉のハリやつりの予防にもなります。
もともと医療現場で使われていたテープをスポーツ用に転用したものなので、素材やのりの感触が柔らかく、自然な使用感なんです。立ち仕事で疲労が残っているときなど、とにかく少しでも怪しいなと感じたときに貼っています」。
あらかじめ使いやすいサイズに切り分けられたプレカットのテープも用意され、トレイルランのアスリートで愛用する人も多い。一般ランナーでもなんだか使えそうじゃない?
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