オーシャンズ世代であれば「クルックリン」の響きでピンとくるものがあるはず。
そう、黒人一家の愛と平和に満ち溢れた日常を描くスパイク・リー監督の名作である。
しかし、今回紹介するのは映画『クルックリン(Crooklyn)』ではなく、ライフスタイルブランドの「クルックリン(K’rooklyn)」。
昨年本格始動したばかりの新進気鋭で、ニューヨークの文化に触発されたアイテムを展開し、着々と人気を獲得しているブランドだ。そんなクルックリンのコレクションから気になるアイテムを発見……!
このスウェットを見て、すぐさまサンプリング先に気が付いた人は、よほどのニューヨーク好きか古着好きに違いない。
特徴的なパープルの元ネタは、校内の購買部でも販売されているニューヨーク大学(NYU)のオフィシャルグッズである。
NYUは国際法学、税法学が有名で、全世界の大学ランキングでもトップ30に入るような超名門校。その土地柄、著名人の卒業生も多く、アンジェリーナ・ジョリー、メグ・ライアンらを輩出している。無論、スパイク・リーもNYUの出身だ。
そういう背景もあって、NYUのアイテムはヴィンテージでも根強い人気を誇る。入荷したら即完売。ショップによっては現地の売店に直接買い付けにいく店もあるほどだ。
クルックリン(K’rooklyn)が、クルックリン(Crooklyn)を制作した映画監督の出身校に着目し、大学名物である公式アイテムをサンプリング。そんな展開が胸アツなうえに、胸元のカレッジロゴはプリントではなく贅沢にも刺繍を採用している。
最近はラグジュアリーブランドから創立まもない東京のストリートブランドまで、こぞってカレッジロゴのアイテムをリリースしている。
人気が再燃している今だからこそ、ちょっと小ネタが挟めるものを選びたいところ。対になるパンツもあるので、自宅勤務の日はセットアップで着用し、在宅ニューヨーカー気分を味わうのもあり?
[問い合わせ]クルックリンkrooklyn.info@gmail.com市川明治=文