海を愛し、料理を愛する男、マーシー。料理に目覚めた原体験は、小学3年生の夏の出来事だ。
生涯初となるオリジナルレシピは、「黒チャーハン」。大胆にもご飯にウスターソースをかけて炒めるという、いたってシンプルなものだったが、これを友人たちに振る舞ったところ、大好評だったという。そこで初めて、「ものを作って喜ばれる」ことの感動を体験し、黒をきっかけに料理にハマっていく。
「黒山椒、黒マグロ、黒米、黒砂糖……。黒がつくものは、美味しくて栄養価が高いものが多いんですよね」と、持ち前の天真爛漫ぶりで、黒への愛情を述懐する料理人マーシー。いつしか扱う料理道具も黒いものが集まっていった。
「道具も黒いほうがシャープで好き。精悍に見えて、持っていると引き締まる。料理の腕も良さそうに見えるでしょ(笑)」。
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「山田工業所」の中華鍋
鉄をハンマーで打ち出して鍋底のカーブを成形。適切な熱伝導で、得意のチャーハンもパラパラに。3890円/山田工業所(釜浅商店 03-3841-9355)
「エフディースタイル」のピーラーとおろし
新潟県生まれのキッチングッズ。ステンレススチールにフッ素加工を施し、漆黒を表現する。左から2500円、2200円、2200円/すべてエフディースタイル(エフディー 025-378-2800)
「パナソニック」の炊飯器
“Wおどり炊き”で、ハリのある炊き上がりを実現。「インテリアにもマッチするデザインも好き」。オープン価格/パナソニック 0120-878-694
「玄粋」の包丁
明治5年創業の老舗が作る三徳包丁「玄粋」。焼き入れ時の色を残した和包丁風の佇まい。1万9072円/玄粋(林金物 info@hayashi-hardware.com)
「釜浅商店」のまな板
酢酸ビニルという柔らかな素材で包丁を傷めないまな板。「漂白剤を使っても黒いまま」と絶賛。6900円/釜浅商店 03-3841-9355
「バイタミックス」のブレンダー
スムージー、ホットスープ、フローズンデザートがプログラムされたブレンダー。シンプルなデザインが◎。9万8000円/バイタミックス(アントレックス www.thelaundress.jp)
「ドレスセン」のエプロン
フードコーディネイター、後藤順一さんによるエプロン。「国産帆布は、使い込むほどに味が出る!」。7800円/ドレスセン https://dresssenstore.com
最近は、料理道具にも黒色を採用したものが豊富。厨房に立つ男性も増えているご時世も鑑みてのことと思われる。
黒好きが及ぶのは、料理道具だけではない。最近のお気に入りは、シチズン アテッサから登場したブラックチタンシリーズの新作だ。これには特に愛情を注いでいる。
「料理するときはもちろん、趣味のサーフィンや、たまの用事で都会に出るときなど、腕元にこの黒い時計を着けています。機能性も優れているうえに、スポーティでシャープなデザインもお気に入り。着けるだけで大人の艶を加えてくれますね」。
シチズン アテッサの詳細はこちら
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