ドイツ時計の伝統と未来がスケルトンに交錯する
MORITZ GROSSMANN
モリッツ・グロスマン/バックページ・トランスペアレント
職人によって一つひとつ手焼きされたブラウンバイオレット針を備える本作。そのハイライトとなるのがサファイアクリスタルダイヤルから覗く、表裏を反転させた緻密な手巻きムーブメントだ。
通常、裏からしか見ることができないテンプをダイヤル側にシフトさせたことで、手首に着けたまま、ドイツ時計の伝統であるロービートの動きや手彫り装飾が楽しめる。一方、サファイアクリスタルに直接プリントされたインデックスやロゴは近未来を感じさせるのだ。
セラミックス技術で吹き抜ける空気をデザイン
RADO
ラドー/トゥルー シンライン アニマ
ハイテクセラミックスは、軽量や耐傷性、低アレルギー性を備える。ラドーはそのパイオニアならではの卓越した技術を駆使し、マット仕上げのオリーブグリーンという繊細な色調に、高度なモノブロック成型で滑らかなカーブを描く薄型ケースを実現した。
さらにムーブメントのプレートとブリッジにはブラック陽極酸化アルミニウムを用い、圧倒的な軽さを誇る。開放感溢れるスケルトンデザインは、ラテン語で空気や息を意味するアニマの名に相応しい。
※本文中における素材の略称:K18=18金、WG=ホワイトゴールド
柴田 充=文