第1回、
第2回と、ランニングの基本やラクに長く走るためのコツもわかった。じゃあ、いよいよ走り出そう……いや、ちょっと待った! このご時世、外出するにはマスクがないと。
しかし、マスクを着けたまま走ると息が苦しいし、汗でベタつく……。それでもランニング中はマスクをしないとダメですか?
話を聞いたのはこの人!
金 哲彦(きんてつひこ)●1964年福岡県出身。早稲田大学競争部時代には箱根駅伝に出場。4年連続で5区「山登り」を走り、2度の区間賞を獲得。卒業後はリクリートでリクルートランニングクラブを設立。’95年には監督に就任。2001年にはNPO法人ニッポンランナーズを設立し、プロアスリートや市民ランナーの指導にあたる。現在はホカ オネオネのアンバサダーも務める。著書に『新型コロナ時代のランニング』(KADOKAWA)など。
マスクは吸水速乾&抗菌作用のあるものを
──そもそもランニングにもマスクは必要ですか?必要だと思います。ときどきマスクをしないで走っている人を見かけますが、ランナーもマスクを着けるべき。飛沫を防ぐのはもちろんですが、社会的なエチケットですから。
──ただ、フツーのマスクは息が苦しいです(汗)確かに、呼吸がしづらいマスクを着けて走ると、無酸素運動になってしまい、肺と心臓にかかる負担が大きくなってしまいます。今の時季は問題ないですが、気温が高い夏場は、顔に熱がこもって熱中症のリスクも高まります。
──ランナーはどんなマスクを選ぶべきですか?第一に通気性。呼吸のしやすいマスクを選びましょう。また、顔は汗をかきやすいので、ベタつかないサラリとした素材のものが理想的。熱がこもりやすいので、吸水速乾性や抗菌・防臭などの機能があるといいですね。
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