3m近い重たいサーフボードをルーフに6枚積載し、6人乗車で僕らのサーフクラブがあった鎌倉から鵠沼のビーチまでを往復した。今では考えられない光景だ。 エアコンのない車内は、夏は蒸し風呂のような暑さになる。そのため窓を全開にして走った。三角窓からの風だけが頼りだったが、それも効果があるのは走っている時だけ。停車すれば再び地獄がやってくる。オーバーヒートはつきもので、ボンネットを開けてラジエーターに水を継ぎ足しながらのドライブであった。 幸いラジオだけは「FEN」(Far East Network)が810k㎐でNHKの次に強い電波を流していたので、移動範囲内では十分にアメリカの雰囲気を感じとることができた。