■ため息が出るほど美しい
DSオートモビル「DS 3クロスバック」
全長4120×全幅1790×全高1550mm。シトロエンブランドから独立したDSは、グループPSAの中でもっともエレガントなブランドという役割を担う。「DS 3クロスバック」は、スモールSUVながらもモダンで抑揚のあるデザインで、どこを見ても高級感がたっぷりと盛り込まれている。
デザインテーマになっているのはダイヤモンド。
インパネやセンターコンソール、シートなど、インテリアの至る所にダイヤモンドをモチーフにした菱形のパターンが入り、ラグジュアリーな雰囲気を高めている。それはまるで上質なカットグラスのような美しさだ。
エクステリアではオーナーが近づくとすっと現れるリトラクタブルドアハンドルやボディパネルの内側に隠れるように配置されたウェザーストリップなど、細部にまで“エレガントな振る舞い”がこだわられている。
パワートレインは「2008」と共通で、1.2L直3エンジン搭載モデルと、ピュアEVとなる「DS 3クロスバックE-TENSE」が用意されている。
E-TENSEの航続距離は398km（JC08モード）と、「SUV e-2008」よりも若干長い。乗り心地は、スポーティさとしなやかさが上手く両立されている。
アクティブでポップな「C3エアクロス」、先進性を感じさせる「SUV 2008」、そして美を追求して都市部での生活をエレガントなものにしてくれる「DS 3クロスバック」。
フレンチスモールSUVは個性豊かで、どれを選ぶか考えるだけでもワクワクする。
「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……
かつてメルセデス・ベンツがコンパクトクラスと冠した「190」の全長は4430mm。つまり、これより小さい車は“スモール”と呼んでいいと思う。日本の狭い道路もスイスイ行けるし、燃費も良好。そんなスモールサイズのSUVは、等身大で乗りたい車の代表格だ。
上に戻る 高橋 満=文
