OCEANS

SHARE

共通点は「想像したものを創造する」こと

波乗りを中心においたライフスタイルを叶えるためのさまざまな仕事の中には、家業だった建築関係の仕事もあった。
家業を手伝ったり、ほかの建築会社を手伝ったりするなかで、もともと、モノ創りは好きだったということに気が付く。
「イメージしたものを創り出すということが好きだったんですね。それはドローンの撮影にも通じるかもしれません。見たことのない視点からの風景をどんなふうに見えるかなと想像して、実際に映像にして届けるわけですから」。

そして32歳のときに、住宅や店舗の設計施工を行う会社を立ち上げた。会社を立ち上げるということに不安はなかったかと訊ねると、それは感じなかったと中村さん。
10代のころからサーフィンの世界で生きてきて、「好きなことをするために自由な働き方をしている大人たち」、例えば、フリーランスや自営業の大人たちを見てきたからだという。
「だから、自分もやるぞ、できる、というポジティブなイメージしかありませんでした。それに、ある仕事があったとして、自分ひとりではできなくても、それぞれに得意分野を持っている仲間がいます。
自分のできる範囲を超えた仕事でもできないことはないと思っているので、『できないです』と言ったことはないですね」。
最近は、海岸環境の保護を目的に活動する「サーフライダーファウンデーションジャパン」のギャラリーを製作。環境保全やSDGsをテーマにした、サステイナブルな空間づくりを目指した。


3/3

次の記事を読み込んでいます。