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レースで勝てるファミリーセダン

レース界を席巻してきたアルファ ロメオだったが、1950年に乗用車分野への進出を決める。
初の量産車は、1950年のパリモーターショーでデビューした1900シリーズ。1954年には「ジュリエッタ」がデビューした。
クーペの「スプリント」やオープンカーの「スパイダー」、セダンの「ベルリーナ」と多彩なバリエーションが生産された。
「ジュリエッタ」の“姉”にあたる「ジュリア」。写真は2ドア4シーターの「ジュリアスプリントGT」を軽量化したレース向けモデルのGTA。
また初代「ジュリア」も1962年にデビュー。こちらもセダンのほかに、クーペのスプリントやオープンカーの「スパイダー」などが作られ、「ジュリエッタ」の約3倍に相当する57万台を売り上げる大ヒットとなった。
1967年には今も多くのファンに人気のある、美しいスタイルの「ティーポ33/2ストラダーレ」が発表された。レースカーと同じミッドシップレイアウトを採用。生産台数はわずか18台と言われている。
ほかにも数々の名車を造り続けたアルファ ロメオだが、1960年代後半からストライキに悩まされるなどで経営難に追い込まれ、1986年にフィアットの傘下として復活の道を探ることになる。


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